『アルタイルブレイカー』の概要と感想

レビュー・感想

Golden Week Saleで購入した『アルタイルブレイカー』の概要と感想。

概要

ゲームの進行

各エリア10~15体ほどの敵を倒し、宝箱の中身を回収して次のエリアへ進む。これを繰り返しながらゲートエナジーというアイテムを集めて、4つ集まるとボスエリアでボスバトルになります。1周15分くらいのゲームプレイになります。

ストーリーはないようなものです。

武器強化とステータス強化

ラウンジでマナとコインを消費して武器強化、エーテルとコインを消費してステータス強化が可能です。

シンプルな戦闘と強化のゲームです。最大4人のオンラインマルチプレイに対応しています。

基本操作

L1orR1長押しで武器or盾を握る
武器を持っている時、L2orR2長押しで武器を振ってショックウェイブ
盾を持っている時、L2orR2長押しでバリア
両手を上に伸ばしてL2+R2でグライダー
壁をL1orR1でつかんで壁上り
でインベントリを開く
でステップ ※もしくは左スティックを2回倒す

良かったところ

楽しい剣戟システム

基本の剣戟システムがかなり好印象でした。PSVR2はアダプティブトリガー&ハプティックフィードバックによって銃の操作感が最高に素晴らしい!…しかし、近接戦闘は作りにくいという印象を持っていました。
でもこのゲームの剣戟システムを体験すると見る目が変わりました。これなら『モンスターハンター』も『ダークソウル』も『デビル メイ クライ』も、それなりの形になりそうだと思えます。

敵の攻撃を見極めて盾や大剣でパリィする感覚は気持ち良いですし、打ち上げ攻撃で敵を打ち上げ、空中追撃して空中で敵をバッサバッサと斬りまくるのは『デビル メイ クライ』をVRで体験しているみたいです。
剣の振り具合も不自然さを感じにくくて気持ち良いです。VRゲームの近接武器攻撃にありがちな煩わしい引っ掛かりも感じませんし、地面を武器で叩く行為すら不自然さを感じにくいです。

両手剣が扱いやすいのも素晴らしい。PSVR2では両手持ちの武器はフニャフニャ感が出てしまうものがほとんどですが、このゲームにはそれがありません。両手で持った時も片手側に軸を合わせており、それが上手く機能している。右手に軸が合っている場合、左手が離れても武器はほぼ動かずに半透明の左手が画面に表示されて「左手が離れてますよ」とわかるようになっています。

全VRゲームが参考にしてほしい両手持ち武器の持たせ方ですし、片手武器の調整も優れています。

ボタンのステップも三人称視点のアクションゲームによくある回避をVRでやっている感覚です。

グライダーと壁上り

グライダーと壁上りの操作が良いです。『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』みたいなゲームを作ろうとしたのかなと思うほど。
ちゃんと広いステージを作ってアクションアドベンチャーゲームにしたら面白いだろうなと思いました。

強化システム

武器強化と自身のステータス強化が可能ですから、何度もプレイしてチマチマと強化していく楽しさがあります。

気になったところ

単調さ

3時間もプレイすれば誰しもが思うであろう単調さはあります。

敵とステージのバリエーションが少ないですから、ひたすら同じようなステージで同じような敵と戦い続けるゲームになります。
基本の剣戟システムは楽しいですが、さすがに飽きます。

最初の1時間は「めちゃくちゃ面白いゲームなのでは!」と思います。

敵のバックステップと落下の問題

敵に近づいて攻撃しようとした時に、敵が理不尽に感じるほどのバックステップをして攻撃が当たらない事が多々あります。攻撃を避けられているというより、強制的に当たらないようになっているような状態です。おそらく、VRでのプレイヤーの攻撃は読みにくいですから、こういう処理をしないと敵が攻撃を避けられないんでしょう。でもプレイしていて気持ち良くないです。

連続バックステップで敵が落下する事も多いです。落下した後、離れた場所に復活したり、自分の背中側に復活したり、ちょっとストレスが溜まります。
こんなに不自然にポンポン落下してしまうようなら、最初から落下しないようなステージデザインにした方が良かったと思います。

オンライン専用

シングルプレイで遊びたい人にとってはオンライン専用なのは残念なポイントです。

プライベートマッチを1人でプレイすればソロプレイは可能ですが、ステージに入る前とラウンジに戻る時にマッチング待ちがあります。通信エラーで落とされることもありました。
ラウンジで外国人に英語で話しかけられるのは気まずいです。
オフラインプレイがあれば、こういう不便なくプレイできるのになぁと思います。

キャラクターと武器の成長速度も長く遊ばせるオンラインゲームらしく緩やかな印象です。シングルプレイだと単調さを感じている中でキャラクターと武器の成長も遅いので、ゲームプレイを続ける気がなくなってしまう。手前にニンジンをブラ下げて引っ張ってほしかったです。

まとめ

  • グラフィック:★★☆☆☆
    Meta Quest 2版よりは強化されているでしょうけど、携帯機クオリティを感じる粗めのテクスチャです。スッキリして見やすいのは良いです。
  • ストーリー:評価不能
  • 酔い度:★★★★
    左スティックで移動して右スティックでカメラ操作のゲームですが、オートロックで敵を捉えてくれるのは親切です。
  • 総合:★★★☆☆
    剣戟システムは良くて★4ですが、肉付け不足で単調なところが★2。平均して★3という具合です。あくまでも2,970円のシンプルゲームとして★3。
    でも良い夢を見せてくれたゲームであり、このゲームを進化させれば面白い近接戦闘のゲームができそうです。
    このゲーム自体の評価は高くないですが、「次回作を買いたい」という気持ちになります。『SOUL SACRIFICE』に携わった岡村光氏との新作プロジェクトが発表されていますから、そちらに期待です。

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