Golden Week Saleで購入した『Cities: VR – Enhanced Edition』の概要と感想。PSVR2ゲームの中でトップクラスのハマり具合です。
『Cities: VR – Enhanced Edition』とは?
都市建設ゲームです。2015年3月にリリースされた非VRゲーム『Cities: Skylines』、これをVR向けに作り直してMeta Questでリリースされたのが『Cities: VR』。それをさらに強化したのがPSVR2版『Cities: VR – Enhanced Edition』です。
道路を敷き、水道管と電気を通して建物を建てる。これが基本となります。
住民の幸福度を高めつつ税収も増やし、大都市を作るのが目標です。
基本操作
L1長押しでリングメニューを開き、左スティックを倒して離して選択。選択されているものをR2で設置。
△or〇でキャンセル。
□でブルドーザー(設置物の削除)。
L2で都市データメニューを開く。
×長押し→離すでワープ移動。
左スティックで移動、右スティックを左右カメラ操作。
R3でカメラの高さ切替。
右スティックを上下でカメラ上下。一番下で歩行モード。
L3で一時停止と解除。
L3長押しでゲームスピード変更。
R1は調整ボタン。例えば道路を敷く時にR1を押しながら高さを変更できます。
良かったところ
洗練されたゲームシステムとバランス
2015年3月にリリースされて高い評価を得ている『Cities: Skylines』。アップデートや追加DLCなど長期的な展開で培われたゲームシステムとバランスの良さがあります。
2022年4月にVR専用ゲーム『Cities: VR』としてMeta Quest版がリリースされました。当初はクラッシュやバグやオートセーブ未対応でのマイナス評価もあったようですが、継続したアップデートもあり、★5(52%)/★4(21%)という高い評価を得ています。
PSVR2版は今のところクラッシュ0回、バグっぽいと感じたところもありません。
非VRゲーム『Cities: Skylines』として生まれて育ち、VR専用ゲーム『Cities: VR』に生まれ変わってアップデートを繰り返し、満を持してPSVR2版『Cities: VR – Enhanced Edition』になったという洗練されたところを感じます。
広い!
Meta Quest版は開発エリアの狭さが不満点として挙げられています。
PSVR2版は非VR版の『Cities: Skylines』と同様に開発エリアが広いのが大きな魅力です。
PS VR2『Cities: VR – Enhanced Edition』が2月22日(水)発売決定! 理想の都市を建設・管理しよう! – PlayStation.Blog 日本語
PSVR2版のサイズは「VRでここまでやりきる人なんて1人もいないのでは?」と思える十分すぎる広さです。
こういうゲームは慣れてきた時に「最初からやり直したいな」と思うことがよくありますが、この広さだと離れたところに新しい都市を作り直し、最初の都市と高速道路や電車で繋げられたりして面白いです。リセットしてやり直さなくても良い広さです。
この広さの魅力は非常に大きいです。
私も実際に1タイル目を7割くらい埋めたところで「もう新しい刺激もなく淡々と広げていく感じかな…」と思って飽きるかと思いきや、離れた場所に新しい都市を作り始めて面白さが開花。今まで作った都市を残したまま、知識と経験を得た状態で新しい都市を作れる。違う個性を持った都市を1つの広いマップに作れる楽しさ。それを繋げる楽しさがタマランです。
操作性
元々は非VRゲームだった『Cities: Skylines』をVR専用ゲームにしているわけですが、操作性は非常に良いです。
操作を覚える&慣れるまでに多少の時間は必要ですが、慣れてからは不満を感じない操作性です。個人的には非VR版よりもやりやすいと感じます。
歩行モード
VRの強みが生きまくっている歩行モードが良いです。自分の作った都市に降り立って歩ける楽しさ。
歩行者や車の往来もあり、人々の生活感を感じられます。
歩行モードでも操作は通常と変わりませんから、歩行モードのまま都市作りも可能です。
テンポが良い
セーブデータをロードすると7秒ほどのロード待ちがありますが、これ以降のロードは一切ありません。コントローラーのバッテリーが切れるまで、ロード待ちやムービー待ちなどなくゲームを続けられます。
タイルを広げても区切りのロードはありませんし、通常プレイの視点と歩行モードの切替も区切りはありません。
このゲームには強い没入感があります。このまったく途切れないゲームプレイが没入感を生み出す大きな理由の1つかと思います。
気になったところ
ローポリなグラフィック
極上のグラフィックを期待するようなゲームではないですが、グラフィックはローポリです。
複雑さと説明不足
VRゲームはシンプルゲームが多いですから『Cities: VR – Enhanced Edition』は異質です。ゲームを楽しむ前に覚える事が多く、とっつきにくさはあります。
都市建設ゲームというジャンルの中では簡素な方だと思いますが、それでもゲームに慣れるまでの時間はかかります。
私も【よくわからん】→【慣れてきてそれなりに楽しい】→【理解が深くなって没頭】という感じでハマるまでに時間がかかりました。
冒頭に簡単なチュートリアルがありますが、それ以上にやれる事が多いですから最初は手探り状態でのプレイになります。
OPTIONSメニューにプレイガイドがあるものの、わかりにくい点もあります。
手探り感も楽しめるぐらいじゃないと没頭できる域までは到達しないでしょう。
私はゴミの集積場で戸惑いました。満タンになったら↑アイコンをクリックして排出モードに切り替える必要がありました。
ストーリーやランダムイベントがない
ストーリーはありませんし、秘書のような会話をするNPCもおらず、ランダムイベントもありません。淡々と都市作りをするゲームです。
都市作りに集中できるという意味では良いですが、ゲーム的に盛り上げる演出は控え目です。
まとめ
- グラフィック:★★☆☆☆
ローポリなグラフィック。でもエリアの広さやゲームプレイ中の切れ目がない良さもある。 - ストーリー:評価不能
- 酔い度:★★★★★?
左スティックで移動し、右スティックでカメラ操作するゲームですが、ワープ移動もあります。神視点での移動の酔い度は判断しにくいです。 - 総合:★★★★★
VRに最適化された都市建設ゲームとして良作でした。ジャンル的に好みが分かれやすいでしょうから★5か★1かというゲームかとも思います。
私はPSVR2のゲームの中で『The Walking Dead: Saints & Sinners』と並んでトップクラスにハマりました。とことんやり込めるゲームはPSVR2において希少です。
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