B級ローグライクゲーム『Cosmodread』概要と感想

レビュー・感想

2023年5月25日に北米ストアでリリースされた『Cosmodread』($14.99)の概要と感想。

『Cosmodread』とは?

宇宙船を舞台にしたVRサバイバルホラーローグライクです。
VRではサバイバルホラーはド定番ジャンルですが、ローグライクゲームは多くはありません。

Cosmodread – Launch Trailer | PS VR2 Games

基本操作

左スティックで移動、右スティックでカメラ。
ワープ移動とスムーズ移動、スナップ切替とスムーズ切替のオプションもあります。

or×でインベントリを開く。
L1orR1で物を持つ。
L2orR2で銃撃。

良かったところ

ローグライクゲームとして形になっている

最初の部屋に武器、弾、酸素などがあります。
不気味な船内を探索し、キーカードを見つけてドアをアンロックして進むのが基本的な進行方法。
ゲーム進行に関わる装置を動かすために特定のアイテムを集める必要もあります。

データドライブを入手して端末に挿入すると設計図が入手できる可能性があります。必要素材を集めて武器を作ったり、インベントリ拡張などができます。

電気が通っている部屋のバッテリーを外して、電気が通ってない部屋にバッテリーを置くというシステムもあります。
電気を通せば明るくなりますし、端末も使用可能になる。でも防衛タレットがあると起動してしまって撃たれます。

体力と酸素のパラメータがあります。
体力は敵の攻撃を受けたり、蒸気や電気の環境ダメージでも減少します。
酸素は徐々に減っていき、酸素ボンベを見つけて口に当てることで回復します。

ローグライクゲームですから死ぬと最初からであり、マップ構造もプレイする度に変化します。
設計図は引き継ぎます。

不気味な船内

サバイバルホラーゲームとして船内の不気味さは良いです。
モデリングやテクスチャは粗いですが、暗い中でライトの光を当てると良い質感にも見えます。

日本語対応

日本ではリリースされていませんが日本語テキストに対応しています。
Meta Quest版だとIARC+16ですから日本のPSストアでも大丈夫なはずですが、切断された腕が落ちていたりして切断面の表現で引っかかる可能性はありますね。

14.99ドル

14.99ドルという低価格にしては頑張っている内容です。

気になったところ

戦闘とゲームバランス

低価格のVRゲームに多いパターンですが、戦闘がとてもチープです。
敵のAIが単純であり、銃撃を当てた時の手応えもイマイチです。

敵の出現数が理不尽に感じる事もあり、ゲームバランスは良いとは思えませんでした。
順調に進めていても大量の敵で終わったりしました。

リプレイしたくなりにくい

「もう1プレイ!」と何度も繰り返し遊びたくなるのがローグライクゲームの魅力ですが、このゲームはそういう中毒性を感じませんでした。
引き継げる要素の魅力に欠けていると思います。お金のようなものもないですし。
戦闘がチープですから戦闘でプレイヤースキルの上達を感じられるようなところもありません。

まとめ

  • グラフィック:★★☆☆☆
    テクスチャは粗めです。
    でも暗い船内で誤魔化しが利いていますし、ライトを当てると本物っぽい質感に見えるところもあります。
  • ストーリー:評価不能
  • 酔い度:★★★★★
    たまにカクつきのような不安定さを感じ、かなり酔いやすく感じました。もうVRゲームでは酔わないと思っていた私も「もしかして酔いの症状出てる?」と思うほど。
  • 総合:★★☆☆☆
    ローグライクゲームとして形になっているし、不気味な宇宙船の雰囲気は良いです。
    戦闘がつまらないし、ゲームバランスも悪く感じ、リプレイしたくなるような面白さを感じにくかった。
    $14.99にしては頑張っていると思いますが、クオリティの低いB級ゲームを触るのが好きな人じゃないと厳しいと思います。

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