レビューでも書いていましたが、『ゴーストワイヤー:トウキョウ』のカメラ・レティクル(照準)操作が酷い問題。調べ直しました。
改めて何が問題かというと、右スティックでのレティクル(照準)操作がやりにくく、スティック操作に対してレティクルの反応が鈍いと感じる問題。戦闘時に敵にレティクルを合わせる操作に違和感と気持ち悪さがあり、ゲームの重要な部分である戦闘の魅力を大きく損なう原因になっている。
デッドゾーンが広い問題というだけではない?
OPTIONSで「カメラ加速度・減速度」「感度」が調整できるため、問題は調整できない「デッドゾーン」かと思っていました。デッドゾーンとはスティックを倒してからレティクルが反応するまでの「遊び」のこと。
TPS・FPSにおいては、操作性に大きな影響を与える部分であり、『リターナル』『サイバーパンク2077』『Horizon Forbidden West』『Necromunda: Hired Gun』などでは、OPTIONSでデッドゾーンの調整ができるようになっている。
しかし、操作性の良い『リターナル』と『ゴーストワイヤー:トウキョウ』を比較してみると、スティックを倒した時のデッドゾーンに大きな違いはないようにも思えたが、でもやっぱり『ゴーストワイヤー:トウキョウ』をプレイしているとスティックを倒した時に反応しない部分が大きいと感じる不思議。
オブジェクトの輪郭がなぞれない
「デッドゾーンの広さは同じように感じる」「でもやっぱり『ゴーストワイヤー:トウキョウ』はデッドゾーンが大きく感じる」という矛盾の中、オブジェクトの輪郭をレティクルでなぞってみると、原因というか差のある部分が見えたような気がする。
『ゴーストワイヤー:トウキョウ』では、連続した斜め入力が難しく、バイクをなぞろうとしてもガタガタになる。
単にデッドゾーンが広いのか、斜め入力の認識に不具合か特殊な補正があるのかはわからないけど、操作性が酷いのは比較するとわかる。 pic.twitter.com/pejkozCLuP— B助様 (@b_sukesama) March 25, 2022
『リターナル』では、
- スティックを浅く右方向に倒す(デッドゾーンをギリギリ超える): レティクルが右に動く
- そこから浅く上に倒して右斜め10度方向に倒した状態になる: レティクルが右斜め10度に動く
『ゴーストワイヤー:トウキョウ』では、
- スティックを浅く右方向に倒す(デッドゾーンをギリギリ超える): レティクルが右に動く
- そこから浅く上に倒して右斜め10度方向に倒した状態になる: レティクルは右に動いたまま変化なし
何が違うかというと、お互いに「1.」の状態ではデッドゾーンに大きな違いは感じない。
「デッドゾーンの広さは同じように感じる」という状態。
しかし「2.」の操作で、『リターナル』はデッドゾーンを感じず指の動きに吸い付くようにレティクル操作が反映されるが、『ゴーストワイヤー:トウキョウ』は、浅く上に倒しても反応しない。「でもやっぱり『ゴーストワイヤー:トウキョウ』はデッドゾーンが大きく感じる」という状態になる。
考えられるのは、
- 単純に『ゴーストワイヤー:トウキョウ』のデッドゾーンが広い
- 『ゴーストワイヤー:トウキョウ』は斜め入力の認識精度orデッドゾーンがおかしい?
「2.」がありそうにも感じる。上下左右に反映しやすく、微妙な斜め入力を認識しにくくなっている気もする。みなさんも試してほしいのですが、時計でいう1時方向に右スティックをゆっくり倒してください。デッドゾーンを抜けてレティクルが動き始めますが、12時(真上)に動くんです。極端に言えば、昔ながらの八方向にしか動かせないゲームのようでもある。
そのままスティックを深く倒すと1時方向に動く。浅く倒した時に上入力だけを受け付けて斜め入力を受け付けないのが問題だとわかる。
デッドゾーンのバランスが悪いのかな。1時方向に倒した時、上方向への倒し方は深くて右方向への倒し方は浅くなるのは当然だから、照準が上に動くのは自然と言えば自然なんだけど、『リターナル』で同様の操作をすると最初から1時方向に動くから、やはりそのへんのゲーム側の設定の差があるのかなと思う。
微妙な斜め入力に問題があるから、上下左右でデッドゾーンを比較しても『リターナル』と大きな違いを感じにくいが、オブジェクトの輪郭をなぞる操作などで微妙な斜め入力が多くなると『ゴーストワイヤー:トウキョウ』はガタガタになる。
これが仕様なのかバグなのかもわからないが、『リターナル』や『DESTINY 2』と比較して『ゴーストワイヤー:トウキョウ』はクソやりにくい操作なのがわかる。個人的にはデッドゾーン絡みのバグと言えるような酷い状態。
これは比較してもらえば誰でも実感できると思う。3月22日に大型アップデートのあった『リターナル』は魅力あるソフトですし、『DESTINY 2』は基本無料です。オブジェクトの輪郭をレティクルでなぞる操作をやってみてください。濁さず言えば、FPS・TPSとして一流と三流の差があります。
『DESTINY 2』のようなAAA級ゲームに規模で勝つのは難しいからこそ、基本操作の質にこだわってほしいとも思う。
結局のところ操作性の悪さの原因の断定はできない。でも操作性が悪いのは比較によってはっきりわかった。『リターナル』や『DESTINY 2』という優れた操作性の答えもある。
『ゴーストワイヤー:トウキョウ』の現在のバージョンは1.001.000。操作性はガマンしながらプラチナトロフィー獲得までプレイした魅力あるゲームですから、アップデートでカメラ・レティクル(照準)の操作を改善してほしい。
『ゴーストワイヤー:トウキョウ』以外でも、たまにカメラ・レティクル(照準)の操作性が酷いゲームはあって、今まではデッドゾーンの広さが問題なのだと思っていたけど、微妙な斜め入力の精度とか別の問題もあるのかもしれないと思った。
こういうカメラ・レティクル(照準)の操作性が酷いゲームってPCとのマルチであることがほとんどなので、キーボード・マウスでしかちゃんと調整していないのかなとも思う。開発者も普段からパッドでカメラ・レティクル(照準)の操作をしたことがなくて、わかってないから問題に気付けないのかも。
【追記】2022/05/03
Ver1.003.000で改善しました。
『ゴーストワイヤー:トウキョウ』の操作性の問題が改善 | PS5非公式サイト
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