シンプルで暴力的なVRグラディエーターシミュレーター『GORN』

レビュー・感想

北米ストアで2023年3月30日、日本ストアで3月31日に配信された『GORN』の概要と感想。

『GORN』とは

ユニークかつ完全な物理演算戦闘エンジンを採用した「かなりヤバい」暴力的なVRグラディエーターシミュレーターです。

2019年7月18日にSteamでリリースされていて、非常に好評(94%/7,087件)の高い評価を得ていました。

2020年5月19日にPSVRでもリリースされましたが、ハードの性能やコントローラーとトラッキングの問題があり、評価を落としていました。

PSVR2版が特に歓迎されるゲームですね。ハードの性能とコントローラー&トラッキングで評価を落としてしまったゲームですから、PSVR2版なら本来の面白さを味わえます。

操作

移動はデフォルトだとor×で空中を持って引っ張るような移動方法ですが、オプションで左スティックに変更できます。
L1orR1で武器を握る。
L2orR2は武器によっては特殊操作。爪がシャキンと飛び出たり、ハサミで挟んだり。

L1orR1を長押しするゲームですから『DOBE SILICONE PAD For P-S VR2』が活きます。当時は「なんとなくの体感で1.3倍程度」「劇的な効果は感じませんがデメリットがありませんので、効果は小さくても満足」と書いていましたが、感覚的なものとはいえ低く見積もり過ぎたかもしれません。『The Walking Dead: Saints & Sinners』でも『The Last Worker』でも利いていたいましたし、めっちゃ良い買い物でした。
『DOBE SILICONE PAD For P-S VR2』を買いました

ゲームモード

メインモードは全3階の塔の攻略です。
各階3部屋あり、アリーナで多数のザコ戦の後にボス戦という具合。

メインモードの他には、エンドレスに戦うエンドレスモードと、細かくゲーム条件を設定できるカスタムモードがあります。

良かったところ

頭空っぽで楽しめる

このゲームは『Swordsman VR』っぽい物理演算戦闘エンジンを採用したゲームです。
物理演算戦闘エンジンらしいフラフラフニャフニャした敵をフニャフニャした武器で殴り潰したり斬ったりします。
格好いいものではなく、馬鹿ゲーに近いです。

基本はシンプルにL1orR1で武器を持って暴れまわるだけですから、わかりやすいVRゲームとして楽しみやすいです。

ゴア表現

私は日本版がリリースされる前に北米版を購入していました。

特徴はゴア表現です。
両腕を切断して何もできない状態にしてから頭を斬ったり、脚を潰して立てなくしてからトドメを刺したり、ダウンした敵の頭を殴り潰したり、腕を引きちぎったり、他のゲームではあまり見られないような残酷な戦い方ができます。

ちなみに北米版は日本語に対応していました。

日本版も規制はないそうです。

ボスと武器種が多い

低価格ゲームなのにボスの種類と武器の種類が多かったです。

良い運動になる

両腕を激しく振り回しますから良い運動になります。
汗をかけるゲームです。

19.99ドル・2,310円

ゴア表現を楽しむチープな馬鹿ゲーっぽくもあり、深みは感じにくいですから飽きやすいとも思います。

全3階9部屋を2時間30分くらいでクリアしてお腹いっぱいという感じでもあります。
低価格でそれなりに楽しめました。

気になったところ

チープ

『Swordsman VR』と同様にチープさは感じます。敵の動き方は単調ですし、物理演算戦闘エンジンらしいフラフラフニャフニャした動きです。

音がショボい

音のショボさが気になりました。
重装備の大男が背後から近づいても音がほぼ聞えませんから、主観視点の乱戦ゲームなのに音で敵を察知できないのは残念です。

大きすぎるビネット効果(トンネル効果)

ビネット効果(トンネル効果)とは、移動時に視界の外側が暗くなる効果の事です。酔い防止になります。
『GORN』はビネット効果(トンネル効果)が大きすぎて非常に見にくいです。
大抵のVRゲームではビネット効果(トンネル効果)の有無やサイズの設定ができるのに、このゲームはその設定がありません。

価格なりのゲーム

最初の瞬間的な面白さやゴア表現の衝撃は特別なものであり、武器の種類も多くて全3階9部屋までは楽しめます。
でもそこまでという感じですから、19.99ドル・2,310円なりに楽しめて満足というところです。

わかりやすい楽しさだが浅い

シンプルVRゲームとして一定の満足感はあります。でも浅い楽しさですから、長期的に遊ぶゲームにはなりにくいかと思います。
VR黎明期なら新鮮さもあったでしょうけど、今やると古さも感じるところがあり、体験として弱い印象です。

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