【Circana】【Gfk】【ファミ通】PS5が独走態勢に入った2023年第1四半期(1~3月)

アナライズ

PS5が世界的に凄まじい勢いを見せた2023年3月と第1四半期(1~3月)。

欧米ゲームハード販売台数

年月 アメリカ(Circana) イギリス(GfK)
台数1位
欧州
※英・独は含まない
台数1位
台数1位 金額1位
2022年1月 PS5 PS5 Switch Switch
2022年2月 Switch Switch Switch Switch
2022年3月 Switch Xbox Series X|S Xbox Series X|S Switch
2022年4月 Switch PS5 PS5 Switch
2022年5月 Switch Switch PS5 Switch
2022年6月 Switch PS5 PS5 Switch
2022年7月 Switch PS5 PS5 Switch
2022年8月 PS5 PS5 PS5 Switch
2022年9月 PS5 PS5 PS5 Switch
2022年10月 PS5 PS5 PS5 PS5
2022年11月 PS5 PS5 Switch Switch
2022年12月 Switch PS5 Switch Switch
2023年1月 PS5 PS5 PS5 PS5
2023年2月 PS5 PS5 PS5 PS5
2023年3月 PS5 PS5 PS5 PS5
アメリカ

2023年3月も台数と金額でPS5が1位。
PS5は2005年3月のPSPの記録を更新して、3月の過去最高販売台数。2月は2005年2月のPS2の記録を更新していました。
ちなみに2023年2月からNPDはCircanaに名称を変更しています。
US game revenue down 5% to $4.6bn in March, says Circana | US monthly charts | GamesIndustry.bi

イギリス

2023年3月もPS5が1位でSwitchが2位。
2023年1~3月の市場の半分以上をPS5が占めた。前年比でPS5は180%増加Switchは25%以上減少Xbox Series X|Sは18%減少
『バイオハザード RE:4』の65%がPS、20%がXbox、15%がPC。
Hogwarts Legacy and PS5 rescue UK games market in Q1 2023 | UK Monthly Charts | GamesIndustry.biz

ヨーロッパ

2023年3月、前年比でPS5は400%増加Switchは19%減少Xbox Series X|Sは13%減少
2023年1~3月ではPS5は369%増加Switchが18%減少Xbox Series X|Sは10%減少
Q1 PC and console game sales down 11% across Europe | European Monthly Charts | GamesIndustry.biz

日本

3月中旬から落ち着いた感のあるPS5。6月には日本で馴染みある『ストリートファイター6』『ディアブロ IV』そして最大の注目作である『ファイナルファンタジーXVI』がありますから、そこまでは順調に推移するでしょう。
7月以降に大きな動きほしいところではあり、何を準備しているか期待もするところです。

PS5 Xbox
Series X|S
Switch
1月9日~ 44,113 1,052 74,690
1月16日~ 42,152 945 51,587
1月23日~ 62,908 1,265 51,108
1月30日~ 93,026 14,644 55,736
2月6日~ 93,574 3,935 55,025
2月13日~ 88,653 6,600 48,896
2月20日~ 91,729 727 61,384
2月27日~ 78,412 848 66,525
3日6日~ 64,869 2,887 59,901
3月13日~ 40,411 555 49,585
3月20日~ 38,964 583 54,653
3月27日~ 34,677 621 56,543
4月3日~ 46,205 917 52,510
4月10日~ 47,040 296 48,794

ハード週間販売数 を含む記事の検索結果 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

2023年3月のVGChartzの推測値はこれくらい。

PS5が独走態勢に入った2023年

PS5がディープインパクトな飛び出し方をした2023年第1四半期(1~3月)。

2023年第1四半期 PS5 Switch Xbox Series X|S
アメリカ 2月 歴代最高
3月 歴代最高
イギリス +180% -25% -18%
ヨーロッパ +369% -18% -10%

Switchはハード末期ですから下がるのは自然な動きとして、Xbox Series X|Sが半導体不足で騒がれた時期よりも下げているのが驚きでした。

PS5は前年比で伸びているだけなら半導体不足からの回復で当たり前でもあるのですが、アメリカで2月は2005年2月のPS2の販売記録を更新、3月は2005年3月のPSPの販売記録を更新。日本でも第1四半期でこれだけ売れているのは異常です。年末商戦の売れ方。
特別な勢いを持っています。

PS5が独走態勢に入った2023年、勢いを止めるような存在がなく、しばらく勢いが続きそうです。

PS4の販売ペースを超えた

Circana(旧NPD)のMat Piscatella氏が29ヶ月目でPS5の販売台数ペースがPS4を超えたとTweetしています。


2022年までは半導体不足で出荷できず、PS4に比べて販売台数ペースが伸ばせなかったのが大きな問題でしたが、2023年第1四半期(1~3月)に差を詰めるどころか逆転。

日本でも同時期のPS3とPS4を超えています。

  • PS3: 3,007,611台
    2009年4月12日 メディアクリエイト
  • PS4: 2,727,903台
    2016年4月17日 メディアクリエイト
  • PS5: 3,329,278台
    2023年4月16日 ファミ通

PS3との比較では衝撃的な大逆転となっており、1年2ヶ月前の2008年2月10日(PS3)&2022年2月15日(PS5)の比較では、PS3が522,348台もリードしていました。1年2ヶ月後にPS5が321,667台もリードするなんて誰が予想できたでしょう。

軌道修正は満点

PS5は状況的にここまで頑張らなくても家庭用ゲーム機のシェアは取れるでしょうけど、2023年第1四半期はシェア争いに決着をつけにきたような出荷と販売の勢いでした。半導体不足で出荷に苦しんだ時期が長かったですが、そこから抜けるための準備、戦略、覚悟は満点だったかと思います。ジム・ライアン体制でここまで大胆に動くのは意外でもあります。

サブスクは鈍化

Circana(旧NPD)のMat Piscatella氏がサブスクリプションサービスの伸びは鈍化しているとTweetしています。PSだとPS Plus、XboxだとXbox Game Pass。

個人的にはゲームとサブスクの相性は悪さは感じていましたので、サブスク熱が冷めつつあるのは安心するところでもあります。
ゲームマニアにはわからないサブスクの魅力のなさ
サブスクは「ほどほど」で良いです。

ソニーは当初から、PS Plusは、小売店およびデジタルストアを通じてゲームを定価で販売するという従来のビジネスモデルを補完する収益源であると主張してきました。
Consumer Spending Growth on Subscriptions Like PS Plus Is Slowing | Push Square

このスタンスで間違っていないと思います。あくまでメインは単品の定価販売であり、それを邪魔するような存在になるのは良くないです。

ゲーム以外でもサブクス熱は冷めてきている印象があります。サブスク疲れがあり、各サービスで伸び悩みや赤字や値上げの話題、サブスクへの幻想は崩れつつあるんじゃないでしょうか。

PSVR2

アンチ ジム・ライアンとして精力的に批判してきましたが、2023年のPS5の結果は批判するところがありません。長いトンネルを完全に抜けて急加速している今の状況を見るのは感慨深さすらあります。
しかしながら、PSVR2はローンチ時期が明けてから寂しさを感じるところであります。コアなVRゲームファンから見れば注目タイトルはあるものの、大半のPS5ユーザーの興味を引くのは難しいラインナップになっています。

とは言え、PSVR2はPS5あってこそですから、まずはPS5という足場をガチガチに固めておくのは大事です。2023年第1四半期の動きは見事でした。

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