SF映画っぽい体験のVRアドベンチャーゲーム『Hubris』概要と感想

レビュー・感想

2023年6月22日にリリースされた『Hubris』の概要と感想。★5の良作VRアドベンチャーゲームです。

『Hubris』とは?

謎のエージェント「サイアナ」を探すため、OOOの新兵が二重惑星系に派遣される。プレイヤーは、パイロットのルシアの助けを借りて、OOOの凶悪な敵たちと戦い、テラフォーミングされつつある惑星の過酷な環境の下で、在来生物たちから身を守るために様々なアクションに挑まなければならない。

銃撃戦、未知の惑星の旅、プラットフォーム・ゲーム、SF映画の主人公のような体験をする王道的なVRアドベンチャーゲームです。

Hubris – Release Date Announcement Trailer | PS VR2 Games
操作方法

左スティックで移動、右スティックでカメラ操作。
でしゃがみ、×でジャンプ。
orで武器を装備・しまう。長押しで武器ホイール。

L1
orR1でつかむ。アイテムをつかむ操作では、少し離れたところにあるアイテムもハイライトで表示されて吸い込んでつかめます。

L2
orR2で銃撃。弾は無限です。マガジンが空になると外に飛び出してくるので、それを押し込むとリロード。壁やお腹に当てて押し込む事もできます。手で押し込もうとするとコントローラー同士がぶつかります。
銃は両手で持つとポインターが表示されて狙いやすいです。

左手首の端末をタップするとインベントリを開く。
つかんだアイテムを肩の後ろで離すとインベントリに入れる。

水中では水をかくように泳ぎます。

操作性は非常に良いです。

良かったところ

良作VRアドベンチャーゲーム

クリアまで5時間ほど、良作と言える濃いVR体験でした。
VRで未知の惑星に降り立つワクワク感が良いですし、低価格ゲームなのにロケーションもバリエーションがあって贅沢です。銃撃戦とプラットフォーム・ゲームのバランスも良く、どちらも楽しめました。

パズル的な考える要素は少なくて、パズル2:移動4:戦闘4くらいの印象ですかね。終盤は戦闘が多くなります。

NPCもいて、SF映画の主人公になったようなVR体験でもあります。

美しいグラフィック

グラフィックの満足度は非常に高いです。2022年12月7日にリリースされていたSteam版でもグラフィックの評価が高いですね。
Hubris | Steam
PSVR2版の最適化は良いと思います。

未知の惑星をVRで旅する楽しさが味わえるグラフィックです。

近づいて見た時の質感も素晴らしいです。

水中の操作が楽しい

冒頭から泳ぐ場面があり、「これは面白い体験だ!」と感激しました。
手で水をかいて泳ぐという操作が直感的にでき、泳ぐ楽しさが感じられます。美しいグラフィックの力もあって水中の中にいると錯覚できる体験。水中だけのゲームを作ってほしいと思うほどであります。

ゲームにおいて水中ステージと氷ステージは面白くない場合が多いですが、このゲームの水中は最高でした。

素材集め

素材を集めて武器を強化するシステムがあります。
丁寧に棚を探すと素材が見つかったり、ちょっと寄り道すると素材が見つかったり、探索の面白さと嚙み合っています。

VRプラットフォーム・ゲーム

足場から足場にジャンプしたり、つかんでよじ登ったり、細い道を慎重に渡ったり、VRプラットフォーム・ゲームとしての面白さがあります。

非VRゲームではプラットフォーム・ゲームは廃れかけているジャンルでもあります。でもVR体験だと落下の恐怖や、そこから見える景色の面白さがありますから魅力的です。
クライミング中、立ちプレイをしていると、思わずフラついてしまう事もありました。

届かなそうな距離をダッシュからの大ジャンプでつかまるのは映画っぽいです。

高速ロードとリトライポイント

落下して即死の場面も多いです。でもそこで死ぬことをわかってくれているかのように直前にリトライポイントがあります。PS5の高速ロードの力もあり、快適にリトライからの再挑戦ができます。PSVR2版に「Now Loading」はありません。

気になったところ

人との戦闘

このゲームに限りませんが、低価格の銃撃戦のゲームでは敵AIがチープになりがちです。シンプルに近づいて撃ちまくってくるだけ。

ちょっと問題に感じたのは、敵の数が多すぎる場面が数回ある事。数の暴力でチープなAIに撃ちまくられて死んだりします。リトライポイントが近いから良いですけどね。

弾数無限でバンバン撃てる戦闘は気持ち良いです。

不自然な字幕

デフォルトの字幕サイズは100%となっています。100%だと文字がブレて読みにくいですから、最大の150%にするのをオススメします。

字幕がたまに英語やハングルになったりします。2~3回程度ですので大きな問題ではないですが。
大きめの問題として、エンディングクレジットの重要な会話に字幕がありませんでした。

フォントはいわゆる中華フォントです。

酔いやすい

走ったり飛んだり泳いだりして酔いやすいゲームです。
かなりVRゲームに慣れていないと厳しいかもしれません。

まとめ

  • グラフィック:★★★★
    『Red Matter 2』ほどグラフィックに特化していませんが、★4.5くらいで満足できるグラフィックです。未知の惑星を旅する楽しさを味わわせてくれるグラフィック。
  • ストーリー:★★★☆☆
    特別に面白いストーリーではないですが、ちゃんとSFしています。
    NPCがいるのが良いですね。一緒に物語に参加している感があります。
  • 酔い度:★★★★★
    かなり酔いやすいゲームだと思います。
    酔いに気を遣わないことで、走ったり飛んだり泳いだりのアクションを実現できている。
  • 総合:★★★★★
    良作VRアドベンチャーゲームです。銃撃戦の楽しさ、移動の楽しさ、未知の惑星を旅する楽しさがありました。
    グラフィックはPSVR2のトップグループであり、ロケーションも豊富で
    3,410円にしては贅沢な内容でした。
    酔いやすいですから人を選んでしまうゲームではあります。

当初は5月発売予定だったのが延期して6月22日に発売となりました。『ファイナルファンタジー16』と同日発売だと埋もれて話題になりにくいので不運でしたね。
このジャンルでは『Red Matter 2』と並んで2トップという感じの良作でした。アクションとしては『Hubris』の方が良い印象です。

コメント

  1. 匿名 より:

    参考になりました!

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