『Kobra Vader One Gunstock – PSVR2』を5タイトルで試してみました。
製品の概要は前回↓
ガンストック『Kobra Vader One Gunstock – PSVR2』を買いました
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まず慣れる必要がある
まず大前提として、『Kobra Vader One Gunstock – PSVR2』を使って快適にプレイできるようになるには、先端部分の磁石をノールックで一発で接着できるようになる必要があります。これができないとリロード後にモタモタしてしまい、不利になります。
磁力が強いですから、磁石を離す時もそれなりに力がいります。
最初は磁石が接着できなくて難しいと感じましたが、30分程度のプレイで慣れてきました。
OPTIONSが押しにくくなる
OPTIONSボタンがやや押しにくくなります。押せなくなるわけではないですし、瞬時に押す必要のないボタンですから大きな問題ではありません。
右スティック
右スティックを右上に倒すと親指の先が固定器具に触れます。
ちょっとは気になりますが、これも大きな問題ではありません。
Pavlov
★★★★☆
常に銃を使うゲームですし、両手持ちの銃がメインですから『Kobra Vader One Gunstock – PSVR2』を重宝します。
持った時に両手がフラフラせず、ストックを体に当てれば照準もブレずに狙いやすいです。VRゲームで両手持ちの銃を持った時のフニャフニャ感がなくなります。
構えた時の補正がないですから、ゲーム内のストックと現実のガンストックのシンクロ率も高いです。
銃の種類が多く個性も違いますから、照準を合わせるのが難しく感じる銃もあります。銃によってはあえてストックを曲げたままにしておいた方が狙いやすい場合もあります。両手持ちの銃のフニャフニャ感がないだけでも有難いです。
After the Fall
★★★★☆
構えた時の補正がないですから、ゲーム内のストックと現実のガンストックのシンクロ率が高いです。ゲーム内の銃のストックが自分の体に当たっている感覚が面白い。
ただし、左手側(フォアグリップ)を磁石に接着してからL1を押すとマガジンを握ってしまう場合があります。先にL1で銃を握ってから磁石を接着した方が確実です。
The Light Brigade
★★★★☆
ライフルでのプレイは満点です。ゲーム難易度が変わるレベルで狙いやすくなり、本物のライフルを扱っている感も増します。
ライフルを持ち歩いている時にストックが体に当たって存在感があるのが良いです。
ストックを折った状態であれば、重さ以外の部分ではゲームプレイの邪魔になりません。
投擲武器を投げる時にストックが伸びたままだと腕に引っかかります。
ハンドガンではあまり意味がないですからゲーム全体で考えると満点とはいきませんが、このゲームはクラスによって使える武器が決まっていますから、ライフルがメインのクラスであるなら『Kobra Vader One Gunstock – PSVR2』の魅力を存分に感じる事ができます。
『Pavlov』と違って銃の種類が少ないですから、1つのライフルに慣れてしまえばかなりプレイしやすいです。
バイオハザード ヴィレッジ
★★☆☆☆
スナイパーライフルがエイムアシストオフで使いやすくなります。
エイムアシストオンだとショットガンもスナイパーライフルもガンストックは多少ズレますが、体に固定されてブレにくくなります。
とは言え、このゲームでガンストックを使う意味は感じにくいです。
The Walking Dead: Saints & Sinners – Chapter 2: Retribution
★★☆☆☆
いろんな操作があるゲームですが、ストックを折った状態であれば、重さ以外の部分ではゲームプレイの邪魔になりません。
銃を構えた時にゲーム側で補正があり、ストックの位置がゲーム内の銃とズレます。
アサルトライフルではゲーム内の銃と現実でのガンストックのズレは少なかったですが、スナイパーライフルでは補正が強いようで大幅にズレていました。構えた時にストックが右肩から落ちそうな位置に来ます。
ストックはズレても体に当たっていれば銃のブレを抑えられますから、それなりに効果はあります。
とは言え、このゲームでガンストックを使う意味は感じにくいです。
スター・ウォーズ:テールズ・フロム・ザ・ギャラクシーズ・エッジ – 拡張版
☆☆☆☆☆
この作品は評価外、と言うのも両手持ち武器がありません。これは面白い仕様だと思いました。分離したコントローラーで両手持ちの武器を持つとフニャフニャ感が出てしまいますから、両手持ちの武器をゲーム内に出さないやり方は良いと思います。
まとめ
大きな問題がないのは素晴らしい
「ガンストックを装着したせいで特定の操作ができなくなる」という大きな問題はありません。磁石による分離式ですし、右手側のストックを折り曲げた状態であれば、どんなゲームでもプレイできます。
大きな問題はありませんが、小さな問題はあります。
右手側が重くなる。OPTIONSが押しにくくなる。右スティックを右上に倒す時に親指の接触がやや気になる。両手を近づけた時に接触する可能性が高くなる。磁力が強くて接着時のカチッとい音が大きく響く。
ガンストックに慣れるまでの壁がある
ガンストックに慣れるまでの壁がありますから、誰しもにオススメできるようなものではありません。
冒頭にも書きましたが、ノールックで磁石を接着する操作技術が必要であり、磁石の力も強いのですので、左手側を剥がす時にそれなりに力を入れる必要があります。リロード時の操作難易度は上がります。
『After the Fall』では接着してからL1を押すとマガジンを握ってしまう場合もあり、先にL1で銃を握ってから磁石を接着する必要がありますから、操作手順が無駄に複雑になります。
ガンストックの使い始めは、操作が楽になるどころか難しくなって混乱するのは覚悟しましょう。
ロマン装備みたいな印象もあり、ガンストックを使わない方が効率は良いかもしれないと思う時はあります。スナイパーライフルでゆっくり確実に狙うような時は圧倒的にガンストックの安定性が上回りますし、『The Light Brigade』では驚くほど狙い撃ちしやすくなりましたが、リロードを含めたトータルで考えると必ずしもガンストックが使いやすいとは言えません。
でもガンストックを使うことにより本物の銃を扱っているという感覚は大幅に増します。ゲーム内の銃のストックが自分の体に当たるという感覚が違和感なく感じられます。
両手持ち装備の違和感が消える
やはり両手持ち武器を持った時に両手が固定されているのは素晴らしい。PSVRのシューティングコントローラーみたいです。両手が固定されていないと持った時にフニャフニャ感が出てしまいます。
重さがリアリティを演出し、本当に銃を持っているようでもあります。重さを感じない銃のオブジェクトが手に貼り付いているのではなく、ゲーム内の銃の重さを感じられます。
ストックを体に当てているとブレませんから、狙いやすさも大幅に向上しました。自分の撃ち方のフォームも固めやすくなります。
両手持ちの銃をメインに使えるゲームのみで使う
『Pavlov』『After the Fall』『The Light Brigade』のように両手持ちの銃をメインに使えるゲームでは、ガンストックの面白さ、便利さ、リアリティを存分に味わえます。
右手側のストックを折ればどんなゲームでもプレイできるとはいえ、『バイオハザード ヴィレッジ』『The Walking Dead: Saints & Sinners – Chapter 2: Retribution』のような、たまにしか両手持ちの銃を使わないゲームでは『Kobra Vader One Gunstock – PSVR2』は使わない方が良いです。重さや邪魔さのデメリットの方が大きいです。
磁石による分離式のガンストックを生み出したのが素晴らしいです。特殊なギミックでありながら、「この操作ができなくなる」「このゲームがプレイできなくなる」というところが感じられないのが驚きです。
ゲーム内の銃の重さが感じられたり、ゲーム内の銃のストックが自分の体が触れる感覚により、リアルとアンリアルが繋がる錯覚も面白い体験でした。VRゲームに期待している「新しい体験」の満足度があります。この方向で進化していけば、もっともっとVRゲームが楽しくなりそうです。
とはいえ特殊なギミックなりの扱いの難しさはあります。慣れるまでの壁はありますし、公式な製品ではありませんから、ゲームとガンストックのズレもあります。万人に勧められる物ではありません。
ゲームプレイしやすくなる部分も多々ありますが、ゲームプレイの効率化のために買うのはオススメできません。慣れれば良い感じになってきますが、慣れるのは簡単ではありませんし、慣れても「磁石の接着操作がない方が効率良いんじゃ?」「ストックを使わない方が瞬時に狙い撃てるんじゃ?」と思うところもあります。
シンプルに「ガンストックを使って銃の本物感を味わいたい」人向けです。
操作性は良くなるところと不便になるところがあり、慣れて不便なところが気にならなくなってくれば大幅な操作性の向上も期待はできるというところです。
コメント
これを注文して最初の発送は書類の不備で差出人へ返送され
二度目の発送でやっと今日届いて開けてみたら
左利き用を注文したのに間違って右利き用が入っていて
差出人にメッセージを送った結果
今日か明日三度目が発送されるらしいです
どうやら私は昔からこういう感じのトラブルに合いやすい体質のようです
イングランドの人のミスに対応できるのが羨ましいです。私だったら諦めるかもしれません。