『Legendary Tales (レジェンダリーテイルズ)』の感想。
『Legendary Tales (レジェンダリーテイルズ)』とは?
ソウルシリーズ+ディアブロみたいなVRゲームです。
フィールドマップでダンジョンを見つけて入り、1つずつダンジョンを攻略しています。
日本語対応
日本語テキストに対応しています。起動時の設定は英語ですが、オプションから日本語に変更できました。
機械翻訳的ではありますが、意味不明なほどではなく、機械翻訳的にしては良い方だと思いました。Google翻訳じゃなくてDeepL翻訳みたいな。
操作方法 ※右利き
△: メニューを開く
△長押しor〇長押し: クイックスロット。左手と右手にそれぞれ4つずつスロットがあります。回復アイテムに使いやすいです。
〇: ダッシュ
□or×: 魔法選択
L2orR2長押し: 魔法発動
L1orR1: 持つ/離す ※トグル式(切替式)
武器装備時
L2orR2長押し: 持ち手の移動
□or×: 特殊攻撃
落ちているアイテムをインベントリに直接入れる方法
落ちているアイテムに向かって右手でポインター(見えないけど)を合わせると、アイテム情報のウインドウが表示されます。その状態で右スティックを↓に倒す。チュートリアルではR3と表示されますが、押し込みではなく↓に倒す。
武器を装備したままでアイテムを拾えますので便利です。
よくあるVRゲームのようにL1orR1でアイテムを拾おうとすると武器をしまう必要がありますから、右スティック↓で拾う操作を覚えるべきです。
3つのホルスター
ホルスターは腰の左右と後ろにあります。
説明では「背中」となっておりますが、他のゲームのように背中に武器をしまおうとすると落ちる。腰の後ろ、お尻のあたりです。
と言ってもこれはデフォルトの設定であり、オプションからバックホルスターの設定を「右肩」や「左肩」にすれば、肩越しに武器をしまえます。
防具の装備
兜ならL1orR1で持ち、頭に近づけてL1orR1で離して装備。
鎧(手袋)は手です。
必要装備レベルを満たしていないと装備できません。
クエスト時の会話
クエスト対象キャラクターに近づいて×を押すとクエストウインドウが開きます。クエストウインドウにポインターを合わせてR2で決定。
クエストウインドウに対してポインターが表示されない場合は、武器をクイックスロットやホルスターにしまいましょう。
ポータル魔法は両手で
右手は×で魔法陣(サークルメニュー)を開いて、使用したい魔法をR2長押しで使用。
左手は□で魔法陣(サークルメニュー)を開いて、使用したい魔法をL2長押しで使用。
R2やL2が魔法陣の中から魔法を選択するボタンであり、長押しで使用。
不要なアイテムは拠点で売ったり分解したり
売って金に換える
蓋の開いた小さな箱が置いてある机に近づくとインベントリメニューが開きます。売りたいアイテムにチェックをつけて売る。
分解して素材に換える
レバーのついた装置に近づくとインベントリメニューが開きます。分解したいアイテムにチェックをつけて分解。レバーを引くと分解され、素材が出てきます。
マジックアイテムやレアアイテムを分解して魔法の粉やレアの粉を入手する。同種の粉を3個ずつ錬金釜に入れると上位素材になります。その粉を砥石にかけると砥石がアップグレードされる。
ポーション作り
箱や樽を破壊すると、生命力の塊やマナの塊というアイテムを入手できます。
これらを拠点にあるポーション作成装置に2個入れるだけです。
生命力の塊やマナの塊を複数所持していると、手に持った時に袋の状態で持ちます。このままだとポーション作成装置に投入できません。
反対側の手を袋の口に近づけ、引っ張りながらL1orR1を押すと1個だけ取れます。
手を引きながらじゃないと半分の袋に分かれます。
ちなみにこの袋、腰のホルスターに装着可能です。
レベルアップ
敵を倒すとレベルアップするわけではありません。
レベルは主要と補助があります。
主要レベルは、力、敏捷、知力があります。
拳、剣、斧、鈍器、両手武器、盾を使用していると力の経験値が溜まり、力がレベルアップします。
短剣、槍、弓、バックラーを使用していると敏捷の経験値が溜まり、敏捷がレベルアップします。
魔法、杖を使用していると知力の経験値が溜まり、知力がレベルアップします。
補助レベルはクエストをクリアしたりするなど、様々な方法で経験値を得てレベルアップします。
レベルアップ後、手動でメニューを開いてポイントを割り振りましょう。
スキルツリーは説明がないですから見逃してしまう可能性があります。
レベルに関するメニュー画面の右の方にスキルツリーがあり、手動でスキルを取得する必要があります。
魔法はこのスキルツリーから取得します。
良かったところ
デモンズソウルやブラッドボーンのような重い雰囲気
ゲームの雰囲気はデモンズソウルやブラッドボーンらソウルシリーズの影響を受けているように感じます。不気味で重い雰囲気が良いです。
VRでこういう世界を探索できるだけで良い体験です。
直感的な戦闘
戦闘がよくできています。
オーソドックスな形は、敵の攻撃をバックラーで弾いて、敵がよろけたところを剣で攻撃。
バックラーでの弾きの気持ち良さが気に入りました。敵の攻撃の振りは大きくてゆっくりしています。それをキャッチするようにバックラーで合わせて、見事に捉えるとヒットストップ。その後に敵がわかりやすくよろけて隙だらけ。そこを斬りまくる。
ちなみにバックラーじゃなくて盾だとヒットストップとよろけはなし。盾は大きいのでガードしやすいという特徴があります。
武器で敵を攻撃を弾いてパリィ可能です。敵をバッサバッサと斬っている時、敵が反撃してきたらその武器を狙ってパリィ。気持ち良すぎます。
両手武器や弓もあります。
弓の操作性も良くて、矢が無限なので撃ちまくれます。敵が近づいて攻撃してきたら弓を使ってパリィ。
敵のAIが上手く調節されていますね。攻撃頻度もうざくないし、攻撃方法もわかりやすくて直感的に対応できます。
間合いの取り方もいいし、回避行動もうざくない程度で丁度いいです。
VRゲームとしてプレイヤーが楽しめるようなAIをしっかり練って作っている印象です。
物理演算も使っていて、その取り入れ方も上手いです。『GORN』や『Swordsman VR』のような不自然さは感じにくい。
手首でチョコチョコ斬る戦法が通じなかったり、これまでの近接戦闘があるVRゲームの問題点を改善できている。
難しいボス戦
中盤以降はボス戦が死にゲーと言えるほど難しいです。ソウルシリーズをVR化したらこんな感じなんだろうなという難易度。敵の怒涛の攻撃をほぼ完璧にガードしながら攻撃、汗ダラダラで緊張して震えるほどです。
強ボスを倒せた時の爽快感は最高です。
難しいからこそ、武具の調達やスキルツリーを組み合わせたビルドにこだわる意味があります。
アイテムドロップの面白さ
敵を倒すとクリスタルをドロップし、クリスタルを破壊すると武具を入手できるシステム。ザコ敵もクリスタルをボロボロとドロップしますから、アイテムドロップの面白さが常にあります。
自由で無骨な探索
マップ表示がなく、目的地アイコンもなく、プレイヤーが自らの足で探索して道を見つけるゲームです。これが非常に楽しい。
『DIABRO』みたいなゲームと言われますが、ダンジョンを潜るゲームではありません。自動生成でもありません。ちゃんと人がデザインした広いマップがあります。
各エリアの拠点と繋がるワープポイントもあり、ワープポイントを繋げて探索しやすくなっていく感じも楽しいです。中盤以降のダンジョンはかなり広いですから、ワープポイントにたどり着いた時の安心感が良いです。
メインクエストとサブクエストがあります。基本的にはメインクエストを追って、ダンジョンを1つずつクリアしていきます。
フォビエートレンダリング+アイトラッキング
モデリング自体が精巧なわけではなく、画の描き込みも少ないですが、フォビエートレンダリング+アイトラッキングが機能しており、シャープで良い印象です。
光と影の表現も素晴らしい。PSVR2の有機ELによる黒の表現、HDRによる光と影の表現が生きており、本物がそこに存在するようなリアリティある質感になっています。
魔法はアイトラッキングを使用して狙えますから使いやすいです。
ボリューム
このゲームは7,260円であり、VRゲームの中では高めです。VRゲームは小・中規模のゲームが多いですから価格が安いだけであり、このゲームは7,260円のゲームにふさわしいボリュームがあります。クリアするだけで32時間を超えました。
しかもムービーはほぼないですから、プレイアブルで32時間。
ダンジョンも2つめ以降はかなり広いです。
非VRゲームの大作と同じ感覚で熱中できる希少なVRゲームです。
PSVR2への最適化は良い
フォビエートレンダリング+アイトラッキングに対応してグラフィックはシャープですし、魔法にアイトラッキングを使用しています。
ロードも長くありません。
32時間以上かけてクリアしてエラー落ちは0回。
PSVR2への最適化は良いと思います。
バグは1つだけありました。
弓でプレイしていると、右手が操作不能になる不具合がありました。32時間の中で3回発生。メインメニューに戻らないと直らず、ちょっとやっかいでした。メインメニューに戻ると倒した敵が全て復活しますからね。
気になったところ
慣れるまでは大変
まず覚える事が多いですし、操作に慣れるまでは戸惑います。VRゲームの中でも複雑な操作です。特にアイテムの整頓、合成、使用。
物を持つ操作がトグル式しかないのは気になるところです。L1orR1を1回押すと持ち、もう1回押すと離す。ボタンを押しっぱなしにしなくていいから指が疲れないというメリットはありますが、リアリティは欠けます。
多くのゲームではトグル式とグリップ式の選択ができますから、アップデートでグリップ式を追加してほしいところです。
高難易度
中盤以降のボス戦は難しく、終盤はソウルシリーズよりも難しく感じるかもしれません。
高難易度はこのゲームの良いところでもあり、クリアできた時の達成感は素晴らしいです。しかし、ちょっと難しすぎるかなと思いました。
ボス戦でザコ敵が湧いたり、ギミックの操作が必要なのはマルチプレイっぽい仕掛け。ゆえにソロだと難しいと感じます。
まとめ
- グラフィック:★★★★☆
フォビエートレンダリング+アイトラッキングが機能しており、シャープさがあります。光と影の効果で本物のような質感に感じられる部分もあります。VRゲームの基準で言えば★5と言っても良いですが、画の描き込みは少ないです。 - ストーリー:★★★☆☆
メインクエストとサブクエストがありますが、ストーリー性は弱いです。 - 酔い度:★★★★★
かなり酔いやすいゲームだと思います。 - 総合:★★★★★
戦闘が非常によくできています。
武具の調達とスキルツリーにより、自分なりのビルドを組む奥深さがあります。
ボリュームも十分であり、7,260円という価格に不満はありません。
まだ2月ですが、2024年のVRゲームのGOTY候補。2023年と比較しても『バイオハザード RE:4』に次ぐ傑作だといえます。
コメント
かなり気になってたけど酔いやすいんですね
酔わないようにポイント移動になったDRPGをVRにしたこんな感じのゲームがあればいいなぁ
非VRゲームの期待作ラッシュで流石に手が回らないけど落ち着いたらやりたい