VRフィットネス『LES MILLS BODYCOMBAT』

『LES MILLS BODYCOMBAT』(3,850円/$29.99)の概要と感想。

『LES MILLS BODYCOMBAT』とは？

という有名なレズミルズ・インターナショナルが監修するVRフィットネスゲームです。

北米では2023年2月22日のローンチタイトルでしたが、日本では遅れて4月3日に配信となりました。

ゲームルール

どんなゲームかと言えば、いわゆる『Beat Saber』のフォロワー。
前方から飛んでくるオブジェクトをストレート、アッパー、フック、スカイ、ダウン、サイドのパンチの打ち分けで破壊。
壁が来たら左・右・下(スクワット)で避ける。
掴めるオブジェクトは掴んで膝蹴り。
これらを音楽に乗りながらこなします。

ゲームモード

複数のコースがあり、好きなコースを選んで1プレイ。
アーケードモードやチャレンジモードのようなものはありません。
ショートコースが10分前後、ミディアムコースが15分前後、ロングコースが20分前後。
ハイスコアが目的ではなくフィットネスが目的ですから、ショートコースでも10分前後になっています。
低強度、中強度、高強度にも分けられています。難易度というより、フィットネスとしての激しさ。

非同期オンライン対戦風になっており、7人でスコアを競います。
対戦者のスコアもリアルタイム風に表示されますから、抜きつ抜かれつのバトルになります。

1週間に何回プレイするかという目標設定ができます。
1日ごとに消費カロリー、プレイ時間、プレイ回数も記録されます。

製品情報だと英語/英語となっておりますが、日本語テキストに対応しています。
しかしながら2人のトレーナーの声に字幕はありませんから、そこは何を言っているかわかりません。でもゲームプレイにおいて困る事はありませんでした。

グラフィックは重要ではありませんが、シンプルな画ながらシャープな線でジャギがなく、良い印象です。
少し離れたところにいる実写のトレーナーがわりと鮮明で存在感があり、PSVR2は実写系のゲームもできそうだなと思いました。

トロフィー未対応

このゲームはトロフィー未対応です。
クラシックゲームじゃない新作でトロフィーに対応しないのもルール上ありなんですね。
でも真剣にフィットネス効果を考えるなら、トロフィーをエサにしてトロファーにフィットネスさせたほうが効果的だとは思います。

非同期対戦風ではありますが、スコアアタックのゲームにしたくないという意図は感じます。
障害物を下に避ける時は、前かがみではなくスクワットをやった方が良いですし、膝蹴りの時も膝はトラッキングされていませんが上げた方が良いです。スコアアタックのゲームになってしまうと、そういう動作をすると無駄な動きになりますからね。

VRフィットネスとして優秀

わかりやすい『Beat Saber』みたいなゲームで1プレイ目からプレイしやすく、ボクサーになりきってリズムに乗ってパンチする楽しいフィットネスです。このスタイルは酔いにくいVRゲームとしても良いです。
「ここがダメ」と指摘するような部分がなく、VRフィットネスとして良作だと思います。めちゃくちゃ汗もかけますから、プレイ後の床掃除は必須です。
ちょっと気になったところは膝蹴りの判定。ちゃんとできてると思っても空振りと判定されるところがあって微妙なストレスではあります。

フィットネスとはこういうものですが、ゲームなのだからもっと楽しい味付けがあって良いかとも思いました。有名な『リングフィット アドベンチャー』は、そういうところまで考えられているんじゃないでしょうか。
フィットネス目的でPSVR2を使うなら、北米では明日発売の『Creed: Rise to Glory – Championship Edition』の方が長く楽しく続けられそうです。