2ヶ月連続でアメリカ合衆国とイギリスで最も売れた家庭用ゲーム機がPS5になっています。8月からの供給改善で次世代機へのシフトを印象付けました。
アメリカとイギリスのハード販売
アメリカ合衆国のデータはNPD。NPDグループのエグゼクティブ・ディレクター兼ビデオゲーム産業アドバイザーであるMat Piscatella氏がTwitterでデータを公開しています。ハードに関しては販売台数1位と販売金額1位を発表している。
イギリスはのデータはGfk。GamesIndustry.bizが毎月20日前後に記事にしています。ゲームハードに関しては販売台数1位を発表しています。
ちなみにEuropean Monthly Chartsというのもありますが、記事にならない月もあるし、欧州の大きな市場であるドイツとイギリスを含まないデータのようなので、あまり意味を感じにくいです。
年月 | アメリカ(NPD) | イギリス(GfK) 台数1位 |
|
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台数1位 | 金額1位 | ||
2022年1月 | PS5 | PS5 | Switch |
2022年2月 | Switch | Switch | Switch |
2022年3月 | Switch | Xbox Series X|S | Xbox Series X|S |
2022年4月 | Switch | PS5 | PS5 |
2022年5月 | Switch | Switch | PS5 |
2022年6月 | Switch | PS5 | PS5 |
2022年7月 | Switch | PS5 | PS5 |
2022年8月 | PS5 | PS5 | PS5 |
2022年9月 | PS5 | PS5 | PS5 |
GamesIndustryの記事を読むと、アメリカとイギリスでは2022年4月、つまり2022年度からPS5の出荷がそれなりに改善されていたようです。8月には跳ねて、アメリカでは月間販売台数と販売金額で1位、イギリスでは2022年全体でのハード売上でPS5がSwitchを追い抜いて1位になりました。
PS5 overtakes Nintendo Switch to become 2022’s best-selling console (so far) | UK Monthly Charts | GamesIndustry.biz
イギリスは9月からPS5は30ポンドの値上げとなりましたが、1位PS5、2位Xbox Series X|S、3位Switchとなっています。
Switchは周期の終わりが近いですから、販売台数の勢いがなくなるのは普通です。
Xbox, PlayStation and Switch sales jump 41% in September | UK Monthly Charts | GamesIndustry.biz
アメリカは3ヶ月連続でハードウェア売上が前年比2桁の成長率を達成しており、その要因はPS5の供給改善とのこと。PS5は2ヶ月連続で販売台数と販売金額の1位。
US NPD HARDWARE – Hardware sales in September increased 19% when compared to a year ago, the third consecutive month of double-digit % growth. Improved supply of PlayStation 5 was a primary driver of the increase, with PlayStation 5 ranking first in both unit and dollar sales.
— Mat Piscatella (@MatPiscatella) October 21, 2022
9月の販売台数2位はSwitchで販売金額2位はXbox Series X|S。
US NPD HARDWARE – Nintendo Switch ranked 2nd in unit sales among hardware platforms in the month, while Xbox Series placed 2nd in dollar sales.
— Mat Piscatella (@MatPiscatella) October 21, 2022
各国の市場規模に関して、2019年時点のPS4販売実績はアメリカが圧倒的1位でイギリスは4位でした。
- 北米: 3,204万台
- 日本: 893万台
- ドイツ: 784万台
- イギリス: 713万台
- フランス: 601万台
- スペイン: 397万台
- イタリア: 349万台
- カナダ: 291万台
この2つの大きな市場がPS5にシフトしているのは良い結果だと思いますし、PS5の展開は順調に見えます。
ゲームハードのシェア競争は極端に動きませんから、ここからXbox Series X|Sが追い抜くことはないでしょうし、Switchは再来年までには次世代機に切り替えて終わりを迎えるでしょう。PS5は世界的にはPS4と同等以上の結果を残すかと思います。
日本市場は特殊でガラパゴス的でもあり、任天堂のお膝元で任天堂が強く、Xboxが極端に弱いという特徴があります。PSはJAPANスタジオ解散から日本での活動が弱くなったのも感じますから、もっと頑張ってほしいところ。
日本に出荷しても中国に転売される事情も特殊かと思う。現時点で北米ではPS5通常版が74,850円($499)に対して日本は60,478円($403)という安さです。
中国はアメリカに匹敵するゲーム市場があるようですから、日本からPS5をグイグイ引っ張るでしょう。
Steamの日本語ユーザー割合は減少
PS5の値上げによって「PCに行きます」「Steamがあるからいい」という声も多かったのですが、PS5が日本で値上げされた9月、Steamの日本語ユーザー割合は-0.17%の減少となりました。
中国語が伸びた分、割合的には他国がマイナスになったのかと思う。とは言えマイナスですから日本の勢いを感じるわけではない。
とりあえずデータの出ている北米と英国ではPS5の出荷改善が顕著なようです。長きに渡った半導体不足の問題が、ようやく解決しそうか。
もう世界的にはPS5の覇権は揺るがないだろうけど、円安の問題も深刻になっているし転売の問題は継続しているし日本はまだまだ不安と不満が続くという状況ですかね。
コメント
正直SIEからしたら日本に力入れるメリットがないと思います。
世界覇権ハードだったPS4のときですら日本ではソフトがないだのSIEのゲームをSteamに出せだの言われますし。
それにモンハン2作、ドラクエ本編及び外伝、FFナンバリング2作(7R含む)、SIEの神ゲーがあったのに日本ではPS4は大失敗したPS3すら超えられなかった。
そんな市場に力を入れるとは到底思えないです。
何はともあれ、今回のps5の件で、cs機の 致命的な弱点露呈しましたな。同一のハードを大量に作り、コストを下げ安価に提供をするというコンテンツ自体が広がるニーズに応えられない、そもそもハードの生産が軌道に乗らなくてはコンテンツが縮小してしまう、なぜ、steam 出だせと言われるか考えた方がいいし、ps用ソフトもsteam で販売されるのか考えた方がいいと思う。その意味では日本のユーザーは先を行ってるのではないかと思う。画一的なゲームに飽きることは不思議ではない。