今のところ出荷が伸びないどころか約30%減のPS5

アナライズ

2022年度のPS5出荷台数を全世界1,800万台と見込んでいましたが、現時点の国内販売台数は2021年度同時期234,179台に対し、2022年度は165,820台。増産どころか約30%もの減産となっています。

2021年 2022年
4月5日~ 15,560 4月4日~ 11,224
4月12日~ 22,095 4月11日~ 11,259
4月19日~ 20,157 4月18日~ 17,681
4月26日~
5月3日~
53,640 4月25日~
5月2日~
49,798
5月10日~ 14,044 5月9日~ 2,693
5月17日~ 16,264 5月16日~ 14,277
5月24日~ 39,324 5月23日~ 14,830
5月31日~ 18,330 5月30日~ 28,583
6月7日~ 19,419 6月6日~ 12,440
6月14日~ 15,346 6月13日~ 3,035
合計 234,179台 合計 165,820台

また下方修正か

国内で2021年度より30%減のペースというのは酷い数字です。
2021年度は全世界で1,150万台しか出荷できませんでした。2021年度は1,480万台の出荷を見込んでいましたが、下方修正されて結果は1,150万台。
2022年度は1,800万台の出荷を見込んでいたが、またしても下方修正の可能性が出てきました。

3年度目はホップ→ステップ→ジャンプの年ですから重要。

  • PS4: 750万台→1,480万台→1,770万台→2,000万台→1,900万台→1,780万台(2018年度)
  • PS5: 780万台→1,150万台→*,***万台→*,***万台→*,***万台→*,***万台(2025年度)
2022年度 第1四半期の結果に注目

前年度比30%減ペースなのは日本での話であり、日本は減でも海外は大幅増の可能性もある。それがわかるのが次の決算発表。7月下旬~8月上旬に2022年度 第1四半期の結果が出ます。

PS4は2015年度の結果が1,770万台で、第1四半期は300万台でした。
PS5は2022年度の見込みが1,800万台ですから、第1四半期は300万台以上が求められる。

2022年度 第1四半期の数字を見るポイントは、PS5の出荷台数が300万台を超えているかどうか。超えていれば順調、未満なら下方修正の可能性がグッと高まる。

国内では同時期のPS4と同等のペース

国内で2021年度が234,179台、2022年度が165,820台という数字を見ると前年度比30%減ペースなのですが、実はPS4の2015年同時期は161,482台です。

おそらく各国のPS4の実績を見てPS5の出荷数を決めているだけ。前回の決算でPS5の全世界出荷数は1,930万台、同時期のPS4が2,230万台ですから大幅に減っています。そんな中で日本はPS4の実績より少し上のペースですから、ジム・ライアンが日本嫌いで日本に出荷していないと言うのは、現時点では言いがかりになります。むしろ全世界の出荷が少ない中で頑張っている。
ジム・ライアン体制になってPlayStationがつまらなくなり、私も最近はPCでゲームする事が多くなりましたが、PS5の日本への出荷に関してはジム・ライアンは悪い事をしていない。ジム・ライアンのアンチとして正しく文句を言いたいので、ここはデータを素直に受け入れるところ。

PS4は9月にブレイク

国内では2022年度のPS5と2015年度のPS4が同等のペース。なら安心というわけではなく、PS4は2015年9月にブレイクしていました。

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8月31日~ 54,494 9月2日 METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN
9月7日~ 18,555
9月14日~ 8,375
9月21日~ 4,071
9月28日~ 46,177 10月1日から34,980円に値下げ
10月5日~ 30,349
10月12日~ 25,699
10月19日~ 22,801
10月26日~ 22,104
11月2日~ 33,442
11月9日~ 27,311
11月16日~ 29,052
11月23日~ 26,598
11月30日~ 35,782
12月7日~ 38,497
12月14日~ 46,749
12月21日~ 53,023
12月28日~ 65,427
合計 588,506
(平均32,695)

9月2日の『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』で跳ねて、10月1日からの34,980円の値下げ以降は高水準を維持。2015年の8月31日~翌1月3日までに588,506台(週平均32,695台)を販売しました。
そして2016年9月8日にPS4 Slimを販売して大ブレイクした。2016年の8月29日~翌1月1日では981,896台(週平均54,549)

PS5が2022年9月にブレイク、2023年9月に大ブレイクしなければ、PS4とは大きく差が開く。

6nmプロセスのCFI-1200でブレイクするか

PS5の場合、価格やソフトではなく出荷数が問題です。

そんな中で期待されるのがマイナーチェンジモデルのCFI-1200シリーズ。
現在のPS5のSoCは歩留まりが50%程度と言われ、半分が不良品になる。これが出荷数が増えない大きな理由の1つ。Xboxも同じ問題を抱えている。もしCFI-1200シリーズのSoCが6nmプロセスになっていて歩留まりが改善されるようであれば出荷数が伸びる。
新たなマイナーチェンジ型PS5『CFI-1200』で供給数が安定するかもしれない | PS5非公式サイト

PS5の2021年度が1,150万台だったのに、1,800万台を見込んでいる2022年度は、今のところ国内で前年度比30%減というおかしな出荷状況。増産の見込みがCFI-1200シリーズにあるなら納得。

PS4はマイナーチェンジモデルのCUH-1200を2015年6月24日から販売しておりますから、PS5のCFI-1200が来週に来ても驚かない状況。
とりあえずは日本時間6月29日6時の『Find Your New ZONE』と題したSony Showcaseに注目します。このショーケースは『INZONE』という新しいブランドの周辺機器の発表がメインかと思われますから、PS5本体に関する情報は期待できないですけどね。

まとめると、2022年度は1,800万台の出荷を見込んでいたPS5ですが、今のところ出荷数の伸びは感じないどころか国内では前年度比30%減のペース。ここから下方修正かCFI-1200シリーズでブレイクかの2択。

コメント

  1. 匿名 より:

    よく勘違いしてる人を見かけるが半分近くになるのはタイトル数であって売上比率じゃないからね
    今年度のPC売上の全体に占める割合は数パーセント程度

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