PSVR2『グランツーリスモ7』のメディア試遊会の記事が熱い!

PSVR2(発売前)

2月2日にPSVR2『グランツーリスモ7』のメディア試遊会の記事が公開され、その完成度の高さを期待せずにはいられない。

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PSVR2『グランツーリスモ7』がメディア試遊会で大絶賛!

実車の運転と同じ

山内氏:
レースゲームはもともとVRとの親和性が高いというお話をしましたが、その状態でコースを走ったりレースでテール・トゥー・ノーズ(自動車の後部と先端が触れそうなほど接近すること)のバトルをしたりした時に、横を見ればとなりの車が見えるんですね。VRを使う事で「本来の完全なレースゲーム」になったと感じています。実際に車に乗っている行為がすべてできてしまう。
なかなか言葉にするのは難しいですが(笑)正にその車に乗り、内装がある。言ってみれば本来のレースゲームが当たり前にすべきことがようやく出来たということですよね。
電ファミニコゲーマー
「マクラーレンMP4/4」は,ホンダエンジンを搭載し,アイルトン・セナが駆って連戦連勝したことで知られる1988年のF1カーだ。PS VR2版で“実際に乗って”見ると,コックピットが非常に狭く感じられるうえ,ルーフもないためとても心細い。にも関わらずスピードが出るので,危険な超高速の世界に生身で対峙しているような気分になる。「F1レーサーは危険と隣り合わせの職業」とよく言われるが,その言葉の意味がPS VR2版で身に染みるほど感じられる。
4Gamer
筆者が「GT7」をプレイしていると、バックミラーやサイドミラーの確認を怠って、ウォールや他車にぶつかってしまうこともしばしば。だが、VRでドライブしていると、“チラッと”ミラーに目を向けるだけで後方・サイドを確認できるため、まるで実車を運転しているような感覚を味わうことが可能だ。
GAME Watch
VRになるだけで感覚がまるで違う。とくに奥行きの距離感がより掴みやすくなっていて、「そろそろブレーキをかけないと曲がれないな」とか、「右コーナーのあと、すぐに左コーナーが来るからアクセルは踏まないようにしよう」など、リアルに運転しているかのように感覚が研ぎ澄まされるのだ。
ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

従来のビデオゲームの操作とは違い、PSVR2では実車の運転に近い。
実車の運転通りの行為ができ、F1マシンに乗る恐怖も味わえる。仮想現実世界での本物のドライビングシミュレーター。

違和感のない本物の車

山内氏:
一台一台の車は現行のPS5世代に対しても遥かにオーバースペックな車のモデリングを行っています。
ですので、VRになったときにモデルのディテールは通常のゲームでは見られないディテールまでを『グランツーリスモ7』開発段階ですでに作りこんでいました。
電ファミニコゲーマー
映像でありながらスケール感を表現できる点や、仮想の空間に存在する感覚を与えることは当然ながらVRヘッドセットの基本的な魅力と言える。しかしながら、少なくとも筆者が経験したこれまでのVRコンテンツでは、スケール感や質感、モデルやパネル解像度など、どこかに大きな違和感を残していた。
いっぽう、VRショールーム機能で見た車内の光景はマジで違和感がない。
電ファミニコゲーマー

『グランツーリスモSPORT』にもあったVRショールーム機能。『グランツーリスモSPORT』の時は真っ暗の空間に車が置かれていましたが、『グランツーリスモ7』では車を置く場所の背景を設定でき、座席に座る事もできる。

PS5世代で見てもオーバースペックな車のモデリングであり、スケール感や質感に「マジで違和感がない」というのは完璧な評価。
レースだけでなく、高級車の内装を隅々まで見るのも楽しみだ。ゲーム内で車を買う楽しさが増す。

自然に機能しているフォビエートレンダリング

筆者は今回がPS VR2初体験だったが、スタッフの方から言われるまで機能していることに気づかなかった。“注意して見ると”「視線以外の画質がボヤけてるかも……?」のレベルで、寧ろ目の前にある車の驚異的なグラフィックスに目を惹かれる。
GAME Watch
このプロセスは『foveated rendering』と呼ばれ、実際にPSVR2を使用している間は、それが起こっていることに全く気づかないほどうまく機能します。ヘッドセットが目の動きを検知して、新しいフォーカスエリアを数ミリ秒で更新するため、解像度の低いエリアを見ることは不可能なのです。
GTPlanet

PSVR2公式サイトの言葉を引用すると、フォビエートレンダリングとは「高度なフォビエートレンダリング技術で中心視野ほど高解像度に、そして視野の外側にいくに従い低解像度で描画することで、高画質な映像体験に繋がります」です。

アイトラッキングに合わせてこれが機能するわけですから、「映像処理の遅れが気になるのでは?」「周囲のボヤけが気になるのでは?」という疑問もあったところですが、問題なく自然に機能いているようです。

言われないと気付かないレベルとのこと。意識して見ようとすれば気付けても、ゲームプレイには何の問題もありません。

酔いにくい

山内氏:
初代PS VRは解像度が低かったため、どこまで精密にレンダリングしても解像度に起因する「酔い」というか「不自然さ」がありました。今回はパネルの解像度が上がったことと、PS5のパワーにより60pでの描画、パン/チルトに関してはリプロジェクションで120pでの描画が可能になりました。
結果として画質も上がり、酔いにくくなりました。以前は連続して30分、1時間といった長時間運転することは考えられませんでしたが、そういったことも『グランツーリスモ7』とPS VR2の組み合わせであれば可能になりました。
 (中略)
VRとなると酔いやすいイメージもありますが、今回のPS VR2と『グランツーリスモ7』の組み合わせは、かつてのVRが持っていた悪い点はかなり少なくなっているいるため、体験してみる価値があると思います。
電ファミニコゲーマー
ここでもPS VR2ならではの利点を感じた。それは残像感が少ないこと。時速300km越えで首都高を走り抜けるが、応答速度の速い有機ELパネル、パンやチルトといった頭の動作は120Hzに対応していて、残像は非常に感じづらい。これはVR酔いの軽減にも繋がるだろう。
実際に、筆者も計1時間ほどPS VR2を被った状態で「GT7」をプレイしていたが、VR酔いは全くと言っていいほど感じなかった。
GAME Watch

山内氏はPSVR2『グランツーリスモ7』の酔いにくさに自信を持っているようです。

過去記事で「VR酔いしにくさが期待できるPSVR2」に関して書きましたが、そこでは抜けていた点もありました。
Meta Quest 2やPICO 4にはないPSVR2の有機ELも酔いにくさに繋がっているとのこと。有機ELは応答速度が速くて残像感が少ない。

対応コントローラー

山内氏:
車の運転の仕方を想像して下されば、おおむね僕らがPS VR2 Senseコントローラーにあえて対応しなかった理由が分かると思います。車は基本的にシートに座ってアクセル・ブレーキとステアリングだけで操作するものですから、DualSenseの機能で充分に表現できました。
電ファミニコゲーマー
DualSenseとステアリングコントローラだ。DualSenseはハプティックフィードバックのおかげで路面の凹凸を感じることができ,ステアリングコントローラでは自分の操作と画面内に見える“自分の身体”の動きが連動するため,驚くほどの一体感があった。
4Gamer

今回わかった情報として、PSVR2『グランツーリスモ7』はDualSenseとステアリングコントローラーに対応しており、PS VR2 Senseコントローラーには対応していません。
山内氏も述べているように、2つに分かれているPS VR2 Senseコントローラーに対応する理由がないんですよね。

4Gamerが述べている「ステアリングコントローラでは自分の操作と画面内に見える“自分の身体”の動きが連動するため,驚くほどの一体感があった」に関してですが、これはステアリングコントローラーだけじゃなくて、DualSenseをモーションセンサー機能でプレイした時も同じです。自分の手に持ったDualSenseの傾きと画面内のハンドルの傾きが一致して一体感があります。
ステアリングコントローラーを買う予定がない人は、DualSenseをモーションセンサー機能でプレイすると良いでしょう。

PSVR2には『グランツーリスモ7』がある

PSVR2がどんなに素晴らしいVR機器でも、素晴らしいゲームがなくては意味がありません。これはPCVRやスタンドアロン型のVR機器も抱えている問題。特別なゲームは中々出てこない。

今回のメディア試遊会の記事、本当に興奮しっぱなしで読みました。メディア試遊会だから厳しい批判はしにくいという点を考慮しても、期待せずにはいられない。
AAA級のドライビンシミュレーターであり、日本に馴染みのあるIPであり、強いコミュニティもある『グランツーリスモ7』が、ローンチでPSVR2にあるのは強すぎます。他のVRプラットフォームが持てない特大のゲーム、これを用意してくれた山内氏やSIEに感謝。しかも無償アップデート。

これをPSVR2に対応したのは非常に良い選択だと思います。ステアリングコントローラーなどの環境に数十万円使うようなファンがたくさんいて、「この1本のために金と時間を注げる」というタイプのゲームは、VRに対応した時にユーザーを連れて来る。フライトシミュレーターとか『電車でGO!』もそういうタイプかもしれない。
「この1本のために金と時間を注げる」という特別なパワーが必要であり、非VRゲームでそこそこ人気のタイトルでも「この1本のために74,980円のPSVR2を買うのはなぁ…」と思われるゲームでは弱い。

PSVR2には『グランツーリスモ7』がある。

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