今までVRゲームにメタスコアが出る事は多くなかったのですが、PSVR2発売によって多くのゲームにメタスコアが出ました。それを見て、初心者向けの「PS Plus PSVR2コレクション」みたいなものが必要だと思いました。
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- テトリス エフェクト・コネクテッド
93点(8人) / 7.3点(4人) - PISTOL WHIP
90点(4人) / 9.6点(5人) - REZ INFINITE
88点(5人) / 5.4点(7人) - MOSS: BOOK II
88点(4人) / tbd(1人) - SYNTH RIDERS: REMASTERED EDITION
88点(3人) / 8.0点(7人) - THUMPER
87点(3人) / tbd(1人) - MOSS
85点(4人) / tbd(3人) - THE LAST CLOCKWINDER
85点(6人) / tbd(2人) - THE LIGHT BRIGADE
85点(2人) / tbd(1人) - TOWNSMEN VR
85点(1人) / tbd(0人) - DEMEO
84点(10人) / tbd(3人) - バイオハザード ヴィレッジ VRモード
82点(6人) / 6.6点(19人) - UNPLUGGED: AIR GUITAR
80点(4人) / tbd(3人) - PAVLOV
80点(1人) / 8.4点(9人) - HORIZON CALL OF THE MOUNTAIN
79点(60人) / 7.5点(75人) - ZOMBIELAND: HEADSHOT FEVER RELOADED
78点(6人) / tbd(0人) - AFTER THE FALL
78点(5人) / tbd(0人) - CITIES VR: ENHANCED EDITION
78点(2人) / 6.5点(4人) - SONG IN THE SMOKE: REKINDLED
78点(2人) / tbd(3人) - TENTACULAR
76点(7人) / tbd(1人) - RAGNAROCK
76点(5人) / tbd(3人) - KAYAK VR: MIRAGE
75点(7人) / 7.3点(6人) - COSMONIOUS HIGH
75点(2人) / tbd(3人) - WHAT THE BAT?
73点(7人) / tbd(2人) - STAR WARS: TALES FROM THE GALAXY’S EDGE – ENHANCED EDITION
70点(11人) / tbd(1人) - PUZZLING PLACES
70点(1人) / tbd(2人) - FANTAVISION 202X
70点(1人) / tbd(0人) - ZENITH: THE LAST CITY
68点(2人) / tbd(2人) - ディスクロニア クロノスオルタネイト
65点(1人) / tbd(0人) - JURASSIC WORLD AFTERMATH COLLECTION
61点(4人) / tbd(3人) - SWORDSMAN VR
50点(1人) / tbd(3人) - ALTAIR BREAKER
30点(1人) / tbd(3人)
- テトリス エフェクト・コネクテッド
全体的に高評価
Meta QuestストアとSteamストアの評価をまとめた過去記事で「全体的に高評価タイトルが多く、PSVR2のローンチタイトルはVRゲームのオールスター級の良作揃いです」と書いていたように、それがメタスコアにも出ています。
多くのゲームがPositiveとされる75点以上の評価を得ています。
しかしながらレビューしている人数が少ないですから、「たまたまその人にハマっただけorハマらなかっただけ」というところもあります。平均点としては意味を感じにくい人数です。
上記データは全てPS5版です。レビューしている人数が少ないのは、大半が旧作の移植だという事もあるでしょう。
PSVR2のラインナップの問題として新作を十分に用意できていないというのはあります。とりあえずは3月16日の新作『The Dark Pictures: Switchback VR』に注目します。
酔いにくくて遊びやすいゲームが上位に集まる
冒頭に「今までVRゲームにメタスコアが出る事は多くなかった」と書いたようにVRゲームをレビューする人は少なかったです。
ですから、PSVR2のゲームをレビューしている人もVRゲームに慣れていない人が多くなるかと思います。その結果、上位に「酔いにくいゲーム」と「遊びやすいシンプルなゲーム」が集まりやすいんじゃないでしょうか。
シンプルゲームがメタスコアで高評価を得やすいという特徴は非VRゲームでもあります。シンプルゆえに減点ポイントが少ないですからね。ボリュームがあっていろいろな事ができる複雑なゲームは減点ポイントもバグも増えます。
しかしユーザーの注目が集まる人気ゲームにシンプルゲームは多くないですから、メタスコアの高評価とユーザーが求めるものとの温度差が生まれます。
VRゲームの場合、操作も非VRゲームとは違って難しくなるものが多いですから、遊びやすいゲームが高評価を受けやすいという特徴は強く出るんじゃないかと思います。
上位だと『THE LIGHT BRIGADE』が酔いやすくて操作も難しいですが、レビュー数が2人ですから、その2人はVRゲームに慣れた人だったのかと思います。
あまり意味がないユーザースコア
非VRゲームでも以前からある問題で、0点や1点をつけに来る人が多いですからユーザースコアには意味を感じにくいです。
特にVRゲームは評価人数が少ないですから、数人の0点や1点の影響が大きいです。
VRゲームは酔いの問題があり、酔いやすい人に酔いやすいゲームは0点や1点でもおかしくありません。
GT7とバイオの違い
非VRゲーム大作のVR対応として『バイオハザード ヴィレッジ VRモード』だけがメタスコアの対象になっています。
この理由は明白で、『グランツーリスモ7』と『ノーマンズスカイ』は通常アップデートでのVR対応でしたが、『バイオハザード ヴィレッジ』は別途無料コンテンツ『バイオハザード ヴィレッジ VRモード』としてリリースしていました。
これは今後のメーカーにとっては重要かもしれません。力の入ったVRモードを作って「メタスコアで高評価になりそうだから宣伝になるぞ」と思っても、通常アップデートにしてしまうとVRモードとしてはメタスコア対象外です。別途無料コンテンツとして分けて、新規でそれを評価してもらう必要があります。
いつリリースかは不明ですが『バイオハザード RE:4 VRモード』は別途無料コンテンツになるでしょうから、どんな評価を受けるのか気になるところです。
VRゲームの平均点での評価は難しい
非VRゲームに比べてVRゲームの平均点での評価は難しいと改めて思いました。
非VRゲームでも100点と0点に評価が分かれる尖ったゲームは平均50点になるという問題はありますが、VRゲームはもっと複雑です。
大きな問題が酔いに対する感覚の違いですね。これだけで100点と0点の差になります。
酔いにくい人と酔いやすい人でまったく違う評価になりますから、平均点に意味を感じにくいです。「酔いスコア」みたいなものが求められます。
そしてプレイ環境とプレイスタイルの差。部屋は広くて明るさは丁度良いのかという差がありますし、シーテッドとルームスケールでは印象が大きく変わるでしょう。
慣れ親しんだ平面モニター+ゲームパッドとの感覚の違いも大きいですから、VRゲームに慣れている人向けのゲームはVR初心者には難しすぎます。
実際にトラブルもあり、IGNがPSVR『ボーダーランズ2 VR』を「ジャンプできない」と酷評しましたが、それはデフォルトの酔いにくい設定でそうなっているだけでジャンプも可能です。それを指摘されてレビューを削除しました。大手のレビュアーがVRゲームの設定すら理解できていない現実もありました。
あとはゲーム性と体験の評価の差。『KAYAK VR: MIRAGE』の「自由に探索する」や『Horizon Call of the Mountain』の「機械探検」を素晴らしい体験として高く評価するか、ゲーム性がないから評価しないか。
入口ゲームをPS Plusで提供するべき
というわけで、PSVR2ゲームのメタスコアをザッと見て思った事でした。大事なのは、非VRゲームよりもVRゲームは評価が難しいというか、酔いや慣れや環境や求めるものの違いが出やすいのを知っておくことです。
極端な例としては、非VRゲームの『グランツーリスモ7』や『バイオハザード ヴィレッジ』は「面白ぇ!」という声を聞いて自分もプレイしてみたら面白かったという確率は高いでしょう。
でもVRゲームの『グランツーリスモ7』や『バイオハザード ヴィレッジ』はVRゲームに慣れた人が「凄すぎる!もう非VRには戻れないぜ!」と本心で言っていても、それを聞いてVRゲームに慣れていない人が手を出したら酔うでしょう。
となると、今後VRゲームプラットフォームに求められるものとして、入口となるゲーム群の提供があります。
『Beat Saber』『PlayStation VR WORLDS』のような酔いにくくて最初のVR慣れに最適なゲーム。そういうのをまとめてPS Plusで提供する必要があります。有名IPのVR化に興味を持って来た人で入口ゲームを買う人は多くないでしょうからね。
「初心者は酔うから、これで慣らせ」とはっきり言って入口となるゲーム群を提供しないと、いきなり『グランツーリスモ7』や『バイオハザード ヴィレッジ』をプレイして「俺は酔うからVR向いてない」となって去って行く人も多くなるかと思います。
最初に体験するのは『Beat Saber』みたいなゲームで「別にVR酔わないじゃん」という印象から入るのが大事です。いきなり「酔う」を体験すると苦手意識が強くなりますし、実際にPSVR2では『グランツーリスモ7』や『バイオハザード ヴィレッジ』によってそれが顕著に起こっているかと思います。最もPSVR2に人を呼べるゲームが、VR離れの原因にもなってしまいます。
「PS Plus コレクション」が5月9日に終了しますから、「PS Plus PSVR2コレクション」でも始めてほしいです。「とりあえず最初はそれやってみればいい」というゲーム群。
なんにしてもVR初心者向けというか、最初に酔って悪い印象を持たれないためのアプローチは必要です。
5本くらいセットにすると、初心者が最初に単品購入してくれるかもしれなかったゲームの売上は消えますが、それよりも最初に酔わずにVRゲームを楽しめることの方が、長期的な利益は大きいと考えます。
『バイオハザード RE:4 VRモード』がめちゃくちゃ面白かったとしても、そこに興味を持ってVRに入った人の多くは「酔う」だけで終わって去っていくのではないでしょうか。
この点において『HORIZON CALL OF THE MOUNTAIN』は同梱タイトルとして失敗があったと思います。酔いにくくなるであろうオプションを増やすのではなく、設定を気にしなくても酔いにくいゲームを同梱するべきでした。右も左もわからない初心者に酔う酔わないのオプションを見極めるのは敷居が高いです。
5本セット
ちなみに私は5位の『SYNTH RIDERS: REMASTERED EDITION』をプレイ中。これは『Beat Saber』みたいなゲームで酔いにくいです。
日本語対応しているのに日本で販売されていないのがもったいない良作であります。一昔前なら「楽曲の権利が複雑なのかなぁ?」と思ったでしょうけど、最近はこういう曲を使ったゲームは多いですから、今更そこで引っかかるとも思いにくいです。
それはさておき、こういうゲームをまとめてPS Plusで提供した方が良いと思います。5本くらいセットにして『PlayStation VR2 WORLDS』みたいな存在になればいいのではないでしょうか。
個人的にはジャンルの幅も考えて『Moss』『テトリス エフェクト・コネクテッド』『Puzzling Places』『ZOMBIELAND: HEADSHOT FEVER RELOADED』『SYNTH RIDERS: REMASTERED EDITION』らが良いです。単品で売るゲームとしてではないですからIPの強さは考慮しません。
非VRゲームとしてこういうラインナップを提供してもプレイすらされないかもしれないですけど、VRゲームは「慣れないと酔うぞ」と念を押せばプレイされやすいかと思いますし、先に『グランツーリスモ7』や『バイオハザード ヴィレッジ』をプレイして身に染みた人も多いでしょう。VRに苦手意識を持って去られる前に「酔わない体験もある」と道を作っておくことが大事です。
『PISTOL WHIP』も高評価で素晴らしいですけど、銃を撃つゲームとしては『ZOMBIELAND』の方が遊びやすい印象でした。でも日本語化されるとしたら『PISTOL WHIP』の方がいいですね。
『REZ INFINITE』も捨てがたいですけど、酔いレベルがちょっとだけ上がる印象ですから、コンセプトからズレてしまいます。脱初心者の次のステップとしては完璧。
『Drums Rock』も酔いにくくて誰でも楽しみやすいゲームでした。『SYNTH RIDERS: REMASTERED EDITION』とジャンル的に離れていないので5本には含みませんでした。
私自身がVRゲームに慣れすぎていて「初心者向けのアプローチは大丈夫か?」というところは見えにくかったところです。1つ前の記事の非VRゲームのVR化もそうでした。今の状態で非VRゲームをVR化しても酔って去る人を生み出すだけです。
今更ながら初心者向けのアプローチが必要だと思いましたし、ローンチにおいては上手くできていないところかとも思いました。
「有料で探せばある」じゃなくて、もっとプレイされやすい形での提供が求められます。PS Plusは有料ですが、無料体験チケットでフォローすればいいでしょう。
コメント
PSVR2が標準ならその通りですが、本体より高いPSVR2買う人にそのようなPlusは要らないのでは?
むしろPSVR2買うつもりのない人に反感買う恐れも…
メルカリの中古品はバイオやホライゾンを1回プレイして酔ったので売るみたいなのばかりですね
最初に酔うのをプレイして自分には合わないと思ってしまうのはもったいないですがしょうがないか