PSVR2の画面の明るさを下げると酔いにくくなるようです

システム

PSVR2の画面の明るさを下げるとモーションブラーとムラが低減されて酔いにくくなるようです。TwitterでBrad Lynch氏が検証結果をTweetしています。

PSVR2はPersistence(持続性)が長い問題

Brad Lynch氏の検証によると、PSVR2は他のVRヘッドセットよりもPersistence(持続性)が長いという結果が出ました。

  • Persistence(持続性)
    1フレーム中にVRディスプレイが点灯している時間の長さ

上に貼ったBrad Lynch氏のTweetにある比較動画で、画面の明るさ100%のPSVR2が最後まで明るいのがわかるかと思います。これがPersistence(持続性)が長いということです。

PSVR2の画面の明るさ0%でも他のVRヘッドセットよりも点灯時間が長いです。

これは良くないことだとBrad Lynch氏は言います。
1フレームあたりのブラックスクリーンの時間を長くすることで、頭の動きによるモーションブラーを除去することができるからです。
逆に言うと、Persistence(持続性)が長いPSVR2はモーションブラーが出やすくなります。
そしてこれが酔いの原因になっているとも言っております。

酔いやすい人は画面の明るさを下げるべき

Brad Lynch氏は、酔いやすい人は画面の明るさを0~25%に設定することを勧めています。
上の比較動画にあるように、画面の明るさが0~25%であればPersistence(持続性)が短くなるからです。

画面の明るさを下げるとムラが目立たなくなる

Brad Lynch氏は、画面の明るさを下げることでムラが目立たなくなるとも言っています。


ムラは英語でもMURAと言われており、均一性が不均一である状態です。難しい言い方をしなくても「ムラがある」でわかりますね。
このムラが出やすいのはPSVR2の問題としてAltVR氏が指摘していました。

MURA on PSVR2 – Through The Lens / Real Footage

Joe Michael氏の指摘はガチだった

私が画面の明るさに関して気になったのは、『The Dark Pictures: Switchback VR』の映像品質問題に関する記事でJoe Michael氏が、

迅速なご回答とコミュニティへの献身に感謝します。個人的には、ヘッドセットの輝度を40%に落とすと、すべての視覚的な問題が解消されるように感じました。私はすでにこのゲームが大好きなので、ここからのアップグレードは私にとってはケーキの上のアイシングです。
Joe Michael@hookedWorm
ウィリアム、私の実験を試してみてくれ。レベル3をロードし、ヘッドセットの明るさを40~50に設定し、眼球が一直線に並んでいることを再確認してください。コースターのシーンで、森を抜けていくとき、フラッシュライトを下に向けて、狙いを定める必要があるまでやってみてください。ゴージャスです!
Joe Michael@hookedWorm

とTweetしていたからです。
「画面の明るさを下げたくらいでそんなに変わるか?」と思って調べていたら、非常に重要な問題を含んでいました。

画面の明るさを下げることで、

  • モーションブラーが低減される
  • ムラが目立たなくなる

これによって映像品質が上がり、酔いにくくもなる。

『The Dark Pictures: Switchback VR』のようなゲームは、暗い方が粗が見えにくくなって良くなったと感じる効果もあるかもしれません。

ゲーム側のオプションで明るさを上げる

PSVR2の設定で画面の明るさを下げると、暗くなって見にくくなります。

『Kayak VR: Mirage』や『Song in the Smoke: Rekindled』など一部のゲームはゲーム内オプションで明るさの設定が可能です。
Brad Lynch氏は、PSVR2の設定で画面の明るさを下げ、ゲーム内オプションで明るさを上げるやり方を勧めています。


となると、今後はソフトメーカーにゲーム内オプションで明るさを上げる設定が求められます。

フレーム補間技術による120fpsの問題

PSVR2でモーションブラーが出やすい原因として、フレーム補間技術(リプロジェクション)による120fpsの映像品質に問題があるとも言っています。

『Horizon Call of the Mountain』のようなゲームは60fpsのゲームをフレーム補間技術で120fpsにしています。ネイティブの120fpsではありません。

このフレーム補間技術による120fpsの映像品質が良くないのは『The Light Brigade』で確認できていました。3月14日にアップデートされて、それまでフレーム補間技術による120fpsだったのが、ネイティブ90fpsに対応しました。私はがっつりプレイしていたタイミングでのアップデートでしたから、映像の安定性が良くなったのを実感しました。


今後、SIEがシステムソフトウェアアップデートでフレーム補間技術による120fpsの品質を高めるか、ソフトメーカーがネイティブ90fps・120fpsに対応することが求められます。
フレーム補間技術による120fpsは多少映像品質を高める余地があっても、ネイティブ90fps・120fpsには及ばないでしょうけど。

VR初心者には重要な情報

画面の明るさを下げると酔いにくくなるのはVR初心者にとって重要な情報です。
SIEは輝度の高さを重視していますが、酔ってすぐ売る・プレイしなくなる人には輝度の高さよりも酔いにくさが重要です。

特にPSVR2にユーザーを呼べるゲームは『グランツーリスモ7』『バイオハザード ヴィレッジ VRモード』『バイオハザード RE:4 VRモード』でしょうから、VR初心者が酔いの洗礼を受ける可能性は100%に近いかと思います。
Brad Lynch氏が勧めているように、最初は画面の明るさ0~25%にするのが良いかもしれません。
最初は少しでも酔いにくい設定で初めて、慣れてから画面の明るさを上げた方が良いのではないでしょうか。

あくまでもBrad Lynch氏の検証と考察によるとですが。

かんたん設定

画面の明るさの設定は簡単です。

PSボタンをダブルタップすると、かんたん設定が開きます。
「画面の明るさ」のスライダーで明るさが設定可能。

もう1つ重要なのが「映像の見え方を調整」です。これはIPD調整(瞳孔間調整)になります。
初期設定で全員が調整しているでしょうけど、けっこう簡単にズレますから、定期的に再調整するのを推奨します。

ゲームをプレイ中でもPSボタンダブルタップで簡単に調整できますから、これらは知っておくべきです。

コメント

  1. いぇす より:

    大変参考になります!

  2. 通りすガリ より:

    酔いやすいので早速試したいと思います。記事作成ありがとうございます。

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