手持ちのVR動画を視聴できる『Rad TV(Littlstar)』がPSVR2に対応予定

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PSVR2の活躍の幅を広げるであろうRad TV(Littlstar)が対応予定という話の中で、やっぱりローンチ時期はゲームに注力するという狙いがあったのも確認できました。

やはりSIEはローンチ時期はゲームに注力していた

RadのCEOであるTony Mugavero氏のコメント。

私たちは、Littlstar(現在はRad)のPlayStation 5とPSVR2アプリのアップデートに積極的に取り組んでいます。ソニーは、ローンチ時期でゲーマーのコアオーディエンスに焦点を当て、我々は今、新しいビルドをリリースするために彼らからすべての最新情報を入手しています。私たちは、このアップデートが数週間単位で行われることを期待しており、私たちのチームはアップデートのために熱心に取り組んでいます。
ソニーとのパートナーシップに感謝し、PlayStationのエコシステムで次世代コンテンツをお届けできることに興奮しています。私たちはPSVR2について気合を入れており、再生とコンテンツの仕様の面で限界に挑むつもりです。
Rad (Littlstar) on PSVR2 and PS5. Hey Everyone! | by Tony Mugavero

過去記事で「初動ではVRゲーム機としての地盤を固めて、VRゲームの強いコミュニティを作った後の幅広い展開」という構想だと予想していましたが、やはりSIEはローンチ時期はゲームに焦点を当てていたようです。
PSVR2でもDMM.com(Fanza)アプリのVR対応は半年後くらい? | PSVR2非公式ブログ
これまではただの予想でしたが、Rad TV(Littlstar)のCEOが言うなら間違いないですね。
この3月2日に出されたコメントをそのまま読めば、PSVR2発売前にSIEから情報が貰えて準備できる状況ではなかったようですね。今はSIEから新しいビルドをリリースするために必要な最新情報が得られて数週間後にPSVR2に対応できる見込みであると。

PSVRで活躍したLittlstar(現在はRad)がこういう状況ですから、他のアプリも同じでしょうね。
となると日本でDMM TVだけがローンチで対応されたのは異例中の異例です。

Rad TVで出来ること

日本ではLittlstarという名前の方が知られているかと思いますが、現在はRadになりました。

Rad(Littlstar)の目玉機能は手持ちのUSBメモリや外付けSSD/HDDに保存したVR動画が視聴できることです。
USB経由でのアップロード [日本語] – Littlstar Support
無料でも2分間は視聴できますから、課金する前に動作チェックをした方が良いでしょう。

元々無料だったのが月$4.99の課金制になって反感を買った過去もあります。年間契約ですと$47.88(月$3.99)になります。
SIEとパートナーシップ契約を結んで独占的にこの機能を提供しているわけですから、SIEにロイヤリティが入る可能性は高いと思います。DMM.comがDMM TVにアップデートしてPS5版アプリから購入できるようになった時のように、Rad TVアプリも今後のアップデートでPS5版アプリから課金できるようになるのではないでしょうか。
SIEのVR事業を支えるコンテンツとしては良いですが、ユーザーにとっては辛いところですね。Littlstarの有料化の時に「手持ちのVR動画再生機能くらいSIEが用意しろや」という意見は多かったです。
有料なのはいいにしても、Rad以外のVR動画再生アプリも導入してほしいです。Radは動作が鈍いですし、使いやすいとは言えません。メニューは日本語に対応していますけどメニュー以外は英語です。動画ラインナップも外国向けという印象ですし、手持ちのVR動画を再生したいだけなのに月$4.99で不便なアプリを強いられる状況は良くないです。有料ならもっと良いVR動画再生アプリを使いたいです。日本でならDMM TVがサイドローディングに対応してくれたら嬉しいんですけどね。

過去記事にも書きましたけど、Meta Quest 2の値上げに関してジョン・カーマック氏が述べていたように、ユーザーが無料で使えるものに時間を使うと事業としては赤字になりますから、このあたりのシビアさは仕方ないところでもあります。Meta Platformsは兆単位の赤字を出せますが、PSVR2は真似できません。収益性を重視している印象です。ただ、手持ちのVR動画を再生するためだけに課金が必要なのはやりすぎに思えます。

VR動画再生アプリ以外のアプリにしても、今のところはSIEにロイヤリティが入る仕組みが重要になるのかと思います。
「PS Homeを復活させろや」という声も多いですが、SIEが立ち上げるソーシャルアプリなら問題ないでしょうね。自社ストアでアイテムが売れますから。SIEに人が集まって長期的に継続できるソーシャルアプリを作れるかどうかは別問題ですが。

なんにせよ、RadのCEOであるTony Mugavero氏のコメントによって、ゲーム以外のアプリも動き始めているのがわかりましたから、今後のPSVR2の活躍の幅の広がりにも期待します。

Rad TVは日本ストアでもダウンロードできます。
「メディア」アプリで「Rad」と検索すればすぐ見つかります。
3月2日時点で「アップデートが数週間単位で行われることを期待」とコメントしていましたから、そう遠くない時期にPSVR2に対応するのではないでしょうか。
まだRadのアカウントを作成していないなら、PCやスマホからアカウント作成しておくと良いでしょう。

コメント

  1. 匿名 より:

    デフォでメディアプレイヤーがVR対応してくれたほうがいいんだけどなあ
    本体購入動機になり得て収益に繋がると思うんですけどね

  2. 匿名 より:

    Picoプレイヤーとかあるわけですからソニー自体が動かないのは何か事情があるんでしょうかね?

  3. 匿名 より:

    サイドローディングをデフォルトで対応しない限り、一生メタクエストの轍を歩き続けるだけのVRにしかならない。

  4. 匿名 より:

    Littlstarは無料化から動画再生のプレイヤーを買い切り方式にしていたことがあって買っていました。その後Radに名称変更するにあたり、課金方式に変えてきました。
    二重取りされる形になって不信感しかないので、私は使わないですね。

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