VRヘッドセット外付けオーディオシステム『Rebuff Reality VR Ears』を買いました

周辺機器

VRヘッドセット外付けオーディオシステム『Rebuff Reality VR Ears』の概要と感想。

ヘッドホンではない

VRヘッドセットと一体化し、オフイヤー型(耳に密着しないタイプ)の音響を提供するものです。

ヘッドホンではなく、耳から少し離れたところにスピーカーがあります。
ゆえにゲーム音が外に聞こえますし、外の音も普通に聞こえます。
広義だとヘッドホンと言えそうですけど、皆がイメージするヘッドホンだと思ってしまうと使用感は大違いですから、ヘッドホンだとは思わない方が良いでしょう。

1年前に公式がこの製品のチュートリアル動画をアップしています。

VR Ears Instructional Video Update: Correct Positioning is Key

良かったところ

PSVR2に装着できた

この製品には各VRヘッドセット向けのアタッチメントが付属しています。
PSVR2には正式対応していませんが、PSVR用のアタッチメントで装着できました。

スピーカーの角度を調整でき、PSVR2の場合は後方に1段階角度を変えると丁度良かったです。
角度を変える時、必ず付属の六角レンチを使って緩めてから変える必要があります。説明書を読まずに力ずくでやったら一発で燃えないゴミになるでしょう。

VRヘッドセットと一体化

PSVR2に装着してしまえば、被った時にスピーカーが自然に耳の位置にくる。この利便性が最高です。
今までは付属のイヤホンを使っていましたけど、VRヘッドセットを被った後にイヤホンを耳に入れていました。外す時はイヤホンを耳から取ってヘッドセットを外す。
『Rebuff Reality VR Ears』ならVRヘッドセットを被るだけ、外すだけではありますが、電源ボタンを押して電源を入れる必要はあります。

汗をかいても大丈夫

VRゲームは汗をかくゲームも多いですから、密閉型のヘッドホンだと汗で気持ち悪くなります。
オフイヤー型(耳に密着しないタイプ)であれば耳に触れませんから、汗も付着しません。

耳が痛くならない

オフイヤー型ですから、ヘッドホンのような締め付けはありません。
私は付属のイヤホンを使っていたのですが、長時間使用した後は耳の中に違和感が残りました。

耳に触れない『Rebuff Reality VR Ears』は締め付けも違和感もなく快適です。耳周りのスッキリ感は最初は逆に違和感を覚えるほどでした。

重量が後方に乗る

これは嬉しい収穫でした。

PSVR2は重量が前に偏っていてズレやすいのが大きな問題です。
『Rebuff Reality VR Ears』をPSVR2に装着すると、重量的には側面から後方に乗っかりますからバランスが良くなります。
本来なら重量はネガティブな要素ですが、PSVR2の場合は前ズレ防止機能として有難く感じます。
Meta Quest 2でレビューしていた海外のYoutuberも「重量が前面にあるわけではないため、必ずしも重量が悪いわけではありません」と言っていました。

DAT AUDIO! Rebuff Reality Quest 2 Headphones VR Ears

クイックルワイパーの棒に乗せてみると、下記画像の位置でも滑り落ちません。

気になったところ

音が遠くなる

過去記事にも書いたように、VRゲームに使う場合は音質より利便性を重視していますから、音質面で物足りなくなるのは覚悟の上でした。
とりあえずPSVR2用のヘッドホンは買わない
スピーカーの音質がチープというわけではなく、北米での定価が$129.99であり、低価格ではなく中価格というところです。ちなみに『PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット』は$99.99です。
公式にも音質はアピールしています。

リアルな音の方向感覚: VRゲーミングヘッドフォンは、音の損失と外部からのノイズを低減し、Oculus Quest 2ヘッドセットの音響効果を強化し、あなたの耳に直接音を集中し、チャネルと音を増幅し、オーディオ品質を改善し、音の没入感を高め、良いVRゲーム体験をもたらす。

スピーカーの音がチープに感じるわけではないですし3Dオーディオも問題ないですが、密着しているヘッドホンやイヤホンに比べて離れている分だけ小さな音が聞こえにくくなりますし、密閉されておりませんから外部の音も通常通り聞こえてしまいます。
ヘッドホンやイヤホンの強みであるゲーム世界に閉じ込めてくれるような没入感には届きません。
スマホの通知が聞こえるのはメリットですけどね。

スピーカーは耳から離れていますから外部にゲーム音が聞こえます。耳に近い位置にありますからテレビでやるゲームほどの音量は必要ないですけど。
これは個人的には問題ないですが、外部に音を出したくない人には不向きです。

左耳側に電源ボタンと音量調節ボタンがあります。付属のイヤホンはボタンで音量調節ができませんから、ちょっと有難味があります。
付属のイヤホンとは違って手動で電源を入れる一手間はあります。しかも3秒長押しなのは微妙に面倒です。

充電

公式サイトによるとバッテリーの連続使用時間は6時間、充電は2時間です。
コントローラーの充電がありますから一緒に充電する時間はあるわけですが、ちょっとした手間ではあります。

バッテリーが切れた場合、『Rebuff Reality VR Ears』を装着したままPSVR2付属のイヤホンを着ければ良いです。カウンターウエイトとしての効果もありますので。

定期的に電源が落ちる

バッテリーが残っているのに電源が落ちることがあります。すぐ電源ボタンを押せば良いですが、初期不良かとも思うようなちょっと気になる現象です。
海外のAmazonレビューでも報告されていました。
【追記:2023.04.04】ゲームによってはまったく問題ないです。音量を小さくしていると稼働していないと判断されて一定時間で電源オフにされる仕様な気がします。

上下のスライドが緩い

スピーカーの角度だけでなく上下も調節できますが、これは器具を使わず移動できるものの緩さを感じ、一番上に設定しても下がってる時があります。位置は固定するものですからテープで固定すれば良いですが、良くない設計だとは思います。

利便性〇・音質△・電源×

  • ◎ PSVR2に装着可能・被る時や脱ぐ時の手間が減る
  • ◎ 耳周りのスッキリ感・汗が付着しない
  • 〇 重量増だが重量が側面から後方に乗って前ズレ防止になる
  • 〇 スピーカーの音質は悪くなく3Dオーディオも問題ない
  • △ イヤホンやヘッドホンに比べると音が遠い
  • △ スピーカーの上下の移動が緩い
  • △ 電源ボタン3秒長押しでON
  • △ 2時間充電6時間稼働
  • × たまに電源が落ちてしまう
  • etc ゲーム音が外部に聞こえる

利便性は増すが音質的には物足りなくも感じるというほぼ思った通りの製品でありました。
予想外のところでは電源周りは残念なところです。3秒長押しでONという仕様はまだしも、たまに勝手に電源が落ちるのは不具合です。
良かったのは重量バランスがそれなりに改善されたというところです。髪が伸びてからは前ズレが気になり始めていたところでしたが、別途カウンターウエイトを買う気はなくなりました。
耳周りのスッキリ感は思った以上に良いものです。

しばらく使ってみますが、不具合のような不満もありますから、これで満足とはいかず乗り換える製品を探し続けます。

コメント

  1. 匿名 より:

    今って前面の重さでズレてくる感じあるから、これつけるといい感じにバランス取れるかも

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