2月3月のゲームラッシュが終わり、PS5の今後の見通しは良くない。何か新発表がほしいところ。
SIEのゲーム発売予定
- MLB The Show 22 (英語版) – 2022年4月5日発売
- ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク – 2022年発売予定
- Marvel’s Spider-Man 2 – 2023年発売予定
- Marvel’s Wolverine – 発売日未定
毎年リリースされているシリーズ物の『MLB The Show 22 (英語版)』の後は、発売日未定のゲームが3本というスカスカな状態になります。もちろん全部洋ゲー。
『ゴッド・オブ・ウォー』は日本では人気がないシリーズであり、PS4版は初週販売本数46,091本というコケた結果でした。前年に出た『Horizon Zero Dawn』が116,997本、後年に出た『Marvel’s Spider-Man』が125,154本、『Days Gone (デイズ・ゴーン)』が114,319本という数字を見ても、『ゴッド・オブ・ウォー』の人気がないのがわかる。
この中で『ゴッド・オブ・ウォー』だけがシリーズ物だったこともあり、人気のないシリーズ物は新規ユーザーもつかずに売れにくい状態なのもわかる。ですから『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』も厳しくなるでしょう。しかも、当時は7,590円でしたが今は8,690円です。
日本市場で不人気なゲームを高価格で提供するSIE。ファーストが無力では日本での盛り上がりは期待できません。
『Horizon Forbidden West』と『グランツーリスモ7』
2月に『Horizon Forbidden West』、3月に『グランツーリスモ7』をリリースしましたが、残念ながら物足りない結果に終わったと言えるんじゃないでしょうか。まず『エルデンリング』に喰われてしまったのが大きい。『エルデンリング』は発売直前からずっとゲーム業界の話題の中心でした。3タイトルとも延期した結果、発売日が重なった不運。これに関してはジム・ライアンとハーマン・ハルストが悪いわけではなく、『エルデンリング』が遅れて間に入ってきたので仕方ない。
そして『グランツーリスモ7』は課金に誘導するような調整で大炎上。個人的にも失望しました。課金で困ることはないけど、炎上するに決まってる調整をしたマヌケっぷりに失望。これじゃ今後の運営もダメでしょう。
もう『グランツーリスモ』は終わったと思いますし、Japanスタジオ解体に続いてポリフォニーデジタルも切られるかもしれない。Team ASOBIは外国人のスタジオですから、PlayStation Studiosから日本人のスタジオが消えることになります。
PlayStation Studiosの動きはありました。3月22日にカナダのHaven Entertainment Studiosを買収したというニュース。スタジオヘッドのジェイド・レイモンドは、2015年にEAに入社するが目立つ結果はなし、2019年にGoogle Stadiaを開発するStadia Games and Entertainmentの責任者を務めたが失敗して閉鎖。まったく期待できないスタジオです。ジェイド・レイモンドは美人プロデューサーとして話題になり、「LOVE」という、カナダにおける児童暴力根絶を目的としたNPOにも参加しているらしいのでポリコレ的評価が高いのかと思う。ホント、SIEの買収ネタはしょーもない。
海外で苦戦
2022年2月の北米ゲーム市場では、Xbox Series X|SがPlayStation 5を上回っています。
3月も北米だけでなく世界規模でXbox Series X|Sが優勢であり、これまで出荷では勝ってきたPlayStation 5が状況をひっくり返されています。
3月の北米市場はXbox Series X|Sが大差で勝ちそう。
月日 | PS5 | Xbox X|S |
---|---|---|
3月1日 | 北米:56,707 欧州:20,280 |
北米:72,142 欧州:32,996 |
3月8日 | 北米:41,808 欧州:30,500 |
北米:65,745 欧州:35,916 |
3月15日 | 北米:60,430 欧州:32,864 |
北米:62,421 欧州:38,736 |
3月19日 | 北米:87,070 欧州:48,891 |
北米:134,555 欧州:45,434 |
VGChartzの正確性は問題がありますが、北米2月のデータを見ても「どっちが売れているか」に関しては間違っていない。過去のPS5の出荷が優勢だった時期も流れ自体は捉えていた。
買収ネタが注目されやすいMSですが、出荷状況を改善している事も大きい。
欧米で苦戦している中、日本だけはPlayStation 5が圧勝中。日本への出荷が多いわけではないが、Xbox Series X|Sが少ないですからね。
- PlayStation 5 – 1,462,043台
- Xbox Series X|S – 163,900台
※2022年3月20日現在
ジム・ライアンとハーマン・ハルストのマヌケっぷりが笑えない。
唯一圧勝の日本市場なのに、Japanスタジオ解体、日本市場では受けない欧米ポリコレ汚染ゲームのゴリ押し。手を抜いても勝てるベリーイージーモードの日本市場すら落とされそうな状況になっています。
MSが日本のサードを買収とまではいかなくても、時限独占契約で人気シリーズを出すとか、Xbox Series X|Sの出荷を増やすだけで逆転できそう。本当に日本市場もひっくり返せる状況になってきている。
SIEの大きな発表は6月と9月
- 2020年6月12日5時: PS5 – THE FUTURE OF GAMING SHOW
・グランツーリスモ7
・スパイダーマン:マイルス・モラレス
・ラチェット&クランク パラレル・トラブル
・RETURNAL
・Destruction Allstars
・ASTRO’s PLAYROOM
・デモンズソウル リメイク
・HORIZON FORBIDDEN WEST - 2020年9月17日5時: PLAYSTATION 5 SHOWCASE
・ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク (2022年発売予定) - 2021年6月11日3時: SUMMER GAME FEST: Kickoff Live!
・デス・ストランディング ディレクターズカット - 2021年9月10日5時: PlayStation Showcase 2021
・アンチャーテッド トレジャーハンターコレクション
・Marvel’s Spider-Man 2 (2023年発売予定)
・Marvel’s Wolverine (発売日未定)
PS5の過去2年のデータでは、SIEは6月と9月に大きめの発表をしています。
6月はE3の時期ですから、昔からゲーム関連の発表が多い時期。こうなっちゃうとSIEがE3から抜けた意味ないじゃんというのは感じる。E3より面白いイベントを展開できていないし、ジム・ライアンが新しく提示したState of Playは大失敗のゴミです。ジェフ・キーリーのSUMMER GAME FESTも2年連続でSIE的にはクソ微妙。結果、E3は高コストでも高コストなりの価値があったと気付く。そこへの投資を惜しんで迷走中のSIE、ゲームの発表で盛り上がりやすい6月に「一人負け」状態に陥りやすい。E3を含めてコロナ禍でイベント開催が難しいという事情はありますけどね。
9月はホリデーシーズンに向けてゲーム業界が活性化し始める時期ですね。日本でも7月8月はゲームソフトが発売されにくい時期であり、9月から活性化します。
今年もPlayStation Showcase 2022として開催されそう。9月という時期は良いと思いますし、今後もPlayStation Showcaseとして継続できれば良いでしょう。
4月に発表はあるか?
毎月のように「SIEが新発表か!?」と言われているような気がする中、今週も「ソニー、『プレイステーション』サブスクリプションを発表」と言われています。
PlayStation Game Pass Rival From Sony Nears Debut – Bloomberg
でも↑の内容だとゴミすぎるので、PSに見切りをつけてXboxやPCをメインにする人が増えそう。噂レベルではゴミを流し、実際の発表では良いものだとしたら上手い戦略。
4~8月はソフト不足になりがちなので、サブスクリプションを体験してもらいやすい時期ではある。時期は良い。
噂に関しては「言い続けていればいつかは当たる」という状態ではありますが、『Horizon Forbidden West』と『グランツーリスモ7』、そして『MLB The Show 22 (英語版)』までリリースした後はソフトがスカスカですから、何らかの発表がほしいところ。
ソフトの発売予定がスカスカ、噂される新しいサブスクリプションサービス、既に一部で実機デモがあったというPSVR2、発表するべきことは多そうですが、そのタイミングはいつか?6月まで粘るのか、そろそろか。
「ソフトの発売予定がスカスカ」ではありますが、これ自体が悪いとも言えない。「発売の直前に発表します」とかいうアップルみたいなスピート感のある現代的なスタイルになるのなら、とても良いこと。
でも今までのSIEはそういうスタイルではないから、今のところスカスカは不安なだけ。
正直、リモートで思ったより作業が進まなかったり、PS4とのマルチ展開に変更して全体的な予定の遅れは大きいと思う。『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』ですら、再延期の不安もあります。
なんにせよ期待された『Horizon Forbidden West』と『グランツーリスモ7』が『エルデンリング』に喰われ、『グランツーリスモ7』は大炎上、本体の出荷台数では2月からXbox Series X|Sが優勢、期待できないスタジオの買収。良くない状況の2022年、4月以降を見ても今のところパッとしないですから、ジム・ライアンとハーマン・ハルストじゃやっぱりダメかなと思っているところ、ひっくり返すネタがあるかどうか。
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