SIEがPCゲームもPSNに統合するかもしれない

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PC版『Marvel’s Spider-Man Remastered』のソースコードの記述から、SIEがPCゲームもPSNアカウントに統合するかもしれないという記事。
Don’t Be Surprised if Sony Brings PSN Integration to PC Games | Push Square

PC版『Marvel’s Spider-Man Remastered』が示唆

今回、PC版『Marvel’s Spider-Man Remastered』のソースコードから発見された情報により、接続性の実現が示唆されました。「PSNAccountLinked」や「PSNLinkingEntitlements」といった識別子への複数の言及があることが判明しました。
おそらく最も興味深いのは、これらのコードの多くが他の識別子とつながっており、ユーザーがアカウントをリンクさせることでゲーム内の特典(この場合はスキルポイントの追加)が得られることを暗示しているように見える点です。

2022年8月13日にリリースされたPC版『Marvel’s Spider-Man Remastered』のソースコードから、PSNアカウントとリンクすることを示唆する部分が見つかったとのこと。PSNアカウントとリンクさせることでスキルポイントが追加されるという特典もありそうだと。

これにより、例えばPS5とPC間のクラウドセーブの相互利用や、トロフィーへの対応など、様々な利点が生まれる可能性があります。

クラウドセーブでセーブデータが共有できるのは嬉しいですし、ユーザーがPCに移行してもアカウントとトロフィーがリセットされずに引き継がれるのも嬉しい。

PCゲームもPSNに統合される可能性は高い

SIEがライブサービスゲームを数多く計画していることから(その多くはPCで発売される可能性が高い)、SIEはいずれ、移植されるすべてのリリースでPSNアカウントへのログインを許可することになると思われる。
 (中略)
最終的にソニーは、PCのプレイヤーをPSNにログインさせたいのでしょう。メールアドレスや情報を入手できれば、プラットフォームホルダーにとってマーケティングのチャンスになるからです。この機能は、いずれはすべてのプラットフォームホルダー向けゲームに組み込まれるものと思われますが、『Marvel’s Spider-Man Remastered』については、時期尚早だったようです。

SIEが10本以上のライブサービスゲームを計画している事とPC&モバイルにも力を入れて売上を伸ばす計画である事から、PCゲームにPSNアカウントでログインさせる可能性は高い。ライブサービスゲームでアカウントを分けるのはやりにくいでしょうしね。マーケティング面でも有利だと。
状況的にPCゲームもPSNに統合される可能性は高いと考えられていた中で、今回のPC版『Marvel’s Spider-Man Remastered』のソースコードの件もあり、PCゲームのPSN統合はほぼ確実という感じ。

PC上にPSプラットフォームは作られるか?

私が強く望んでいるのは、PC上のPSプラットフォーム。私は2022年6月からPCゲームに軸を置き始めましたが、PCゲームに馴染めなかった時期からPC上のPSプラットフォームは望んでいました。

PC展開するなら、SteamやEpic Games Storeだけでなく、PSアカウントでログイン可能でトロフィーやフレンドも共通のPC版のPS Storeを作ってほしいとは思う。PCでのPSプラットフォームを作るなら「中途半端なPC展開」とは言えない。私は家庭用ゲーム機が好きですが、そこまで本気ならPCへの挑戦を否定しない。
ジム・ライアンではMSには勝てない | PS5非公式サイト

今はPCゲームに馴染めたので、これを望む気持ちはさらに強くなった。

MSはもちろんのこと、EAやUBIもPC上にプラットフォームを持っていますから、SIEの規模を考えたらありえなくないどころか、むしろPC上にプラットフォームを持っていて普通かとも思う。前任者の時はPC展開に力を入れていませんでしたけど、今後はPCを伸ばす計画ですからPC上にプラットフォームを設ける可能性は低くない。

PS Plus会員も今は4,730万人でピークだった4,800万人から減少して横這い状態ですが、PC上にプラットフォームを設けてPS Plusを絡めれば大きく伸ばすきっかけになるでしょう。

SIEがPCゲームもPSNアカウントに統合するという話は、PC上でのPSプラットフォームを作るという話とイコールではありませんが、そのためのステップとして期待はできる話。

「全部PCで出るならPS5いらないじゃん」は完全に的外れ

「全部PCで出るならPS5いらないじゃん」は完全に的外れ。私はPCゲームに軸を置くようになってから、むしろPS5の良さに気付けるところも多かった。
私はGPUがRTX 3070のPCにメモリを64GBに増設してSSDも増設して30万円以上かかりましたが、それでプレイするゲームの印象はPS5と大差ない。同じゲームを並べて比較すれば違いがわかるでしょうけど、感覚的には変わらない。これはゲームのグラフィックやフレームレートの伸び幅が感じにくくなっているから当たり前。Youtubeの比較動画なんかでも、静止画を並べて拡大して差を見せるような状況ですから、単体でプレイして明らかな差を感じるのは難しい。オーディオで言われるようなオカルトの領域ではなく、比較すれば差は確認できますけど、現実的にゲームプレイで満足感を得られるほどの違いを堪能できるかどうかは難しくなってきている。

実際の差よりも思い込み効果の方が大きいかもしれない。私もPS4 Pro→PS5のアップグレードで「キレイになった!」と感じて、改めてPS4 Pro版を起動すると「あんま変わらんな…」と気付く事が何度かありました。フレームレートの30fps→60fpsの差は大きいですけどね。

『Marvel’s Spider-Man Remastered』に関しても、並べて比較すれば細かい差があるのはわかりますが、これを単体で交互にプレイしたら差を感じにくいでしょう。

Marvel's Spider-Man – PS5 vs PC Max Settings Comparison

この差で40万円前後のPCと43,978円・54,978円のPS5だったら、大半の人はPS5を選ぶかと思う。私は仕事でハイスペックPCが必要になりますが、ハイスペックPCを仕事で使う人の割合はゲームのシェアに影響を与えるほどいないでしょう。大半の人にとっては必要ないものです。
家庭用ゲーム機の性能とコストパフォーマンスって、めちゃくちゃ凄い。PS5のダイナミック4K+60fps/1080p~1440p+120fpsというのは、家庭用ゲーム機として完璧と言えるようなバランスにも感じる。日本ではSwitchが圧倒的な支持を得ている事もあり、PS5は大衆向けの家庭用ゲーム機の性能としてはオーバーすぎるくらい。ここからは違いがわかりにくい微妙な性能アップよりも、サイズや価格が重要だとも思う。PS4 SlimとPS4 Proで見ても、売れたのはPS4 Slimなんですからね。
esportsのプロを目指すような人であれば240Hz以上を求めたりするのでしょうけど、そういう人は既にPCゲーマーであるでしょうから、家庭用ゲーム機ユーザー視点の「全部PCで出るならPS5いらないじゃん」という話題には関係ない。

日本が貧しくなってきて、いろんなところで「コスパ」「コスパ」と耳にします。ゲームにおけるコストパフォーマンスはPS5がPCに圧勝する部分ですし、家庭用ゲーム機は1~2万円の差で「高い!」「安い!」と騒がれるレベル。その層に20万円や30万円のPCを提案しても響きにくい。SIEが完全にPCとのマルチプラットフォーム展開になってもPS5の牙城は崩れないでしょう。この程度のパフォーマンス差と大きな価格差で、どちらかと言えば「PCいらないじゃん」になる人の方が多いかと思う。

とは言え私はRTX 4000のGPUに期待していますし、SIEが中途半端なPC展開ではなく本格的なPC展開する事も期待しています。そのステップとしてSIEがPCゲームもPSNアカウントに統合する方向が現実的に見えたのは良い話題。

コメント

  1. 匿名 より:

    PS5、XSX発売前の予想価格は7〜8万が多数だったと記憶しています
    コントローラー込で今の価格はちょっとやりすぎレベルの安さですね

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