SIEがBallistic Moonを買収したかもしれない

SIEがBallistic Moonという開発会社を買収したかもしれないようです。

SIEは正式発表していませんが、PlayStationが出した求人情報に記載されているスタジオの中に1つだけ外部開発会社が入っているとは考えにくく、買収濃厚だという話。ただ、該当ページは削除済であり、誤記だった可能性もある。そうなると不自然な誤記ではありますが。

Ballistic Moon seems to have been acquired by Sony

Welcome to the PlayStation Family? 🤨 #PS5

See more: https://t.co/lbMfI1QUef pic.twitter.com/UCpz7Js1EC

— Hunter 🎮 (@NextGenPlayer) February 17, 2023

買収が事実であるとすれば、アクティビジョン・ブリザードの買収騒動の中、発表を避けていると考えられている。

Ballistic Moonとは？

2019年に設立された若い会社であり、ゲームソフトのリリースはありません。
元Supermassive Gamesの開発者らで構成されており、『Until Dawn』の開発実績があります。
Ballistic Moon / Established Game Studio / Uk

Supermassive Gamesは『UNTIL DAWN: RUSH OF BLOOD』『THE INPATIENT』『SWITCHBACK VR』らVRゲームの開発実績も豊富です。
非VRゲームにおいてはAAA級ゲームを中心に展開している印象のSIEですから、この規模のスタジオとなると移植、モバイル、VRのための買収である可能性が高く、開発者の実績から考えるとVRゲーム開発のための買収か。

記事中にも「最近では、Ballistic MoonがPS5のシングルプレイヤーでストーリー性のあるゲームのコードネーム『Project Bates』に取り組んでいることが求人情報から明らかになりました」とあり、SIEとゲームを開発しているのはほぼ間違いなく、これが非VRゲームなのか、VRゲームなのか、両対応なのかが注目点。

Ballistic Moonのインスタグラムには、ライアン・マークスのTシャツを着たプロデューサーのジェイソン氏が掲載されていました。
Ballistic Moon | Instagram
『ライアン・マークス リベンジミッション』はPlayStation London Studioの開発であり、Ballistic Moonもイギリスにあります。

2021年9月に買収したFirespriteは『Horizon Call of the Mountain』を開発しました。このFirespriteもイギリスにあります。
イギリスがVRゲームの開発拠点になりそうな印象を受ける。

SIEの買収履歴

• 2019年8月 Insomniac Games (アメリカ)
• 2021年6月 Housemarque (フィンランド)
• 2021年7月 NIXXES (オランダ)
• 2021年9月 Firesprite (イギリス)
• 2021年10月 Bluepoint Games (アメリカ)
• 2021年12月 Valkyrie Entertainment (アメリカ)
• 2022年2月 Bungie (アメリカ/オランダ)
• 2022年3月 Haven Entertainment Studios Inc. (カナダ)
• 2022年8月 Savage Game Studios (フィンランド/ドイツ)
• ※2023年2月 Ballistic Moon ? (イギリス)

一時期は買収ブームのように買収の発表や噂がありましたが、アクティビジョン・ブリザードの買収騒動の中、表立った買収の話は休止中といったところ。MSも大きな動きはできません。

SIEの買収の動きは、アメリカはもちろんのこと、CEOであるジム・ライアンの出身地のイギリスと、PlayStation Studios 統括責任者であるハーマン・ハルストの出身地であるオランダを中心に欧州に力を入れている印象。
10社中のアジアは0であり、日本はSIE JAPAN Studioの再編という名の解散に近い状況から動きがありませんので、寂しいところではあります。

ポリフォニー・デジタルの『グランツーリスモ7』のPSVR2対応は日本勢の活躍としても熱い。