PSVR2用の度付きレンズ『VR Rock』を買いました。
VR Rockとは
VR RockとはVR機器に取り付ける度付きレンズです。
初代PSVRを含めて幅広いVR機器に対応しています。PSVR2にもローンチから対応していました。
VR Rock
眼鏡処方→注文
まずは眼科で眼鏡処方
『VR Rock』の注文にはレンズのデータが必要です。
SPH(球面)/CYL(円柱)/AXIS(軸)、PDは任意。
私はこれらのデータを知りませんでした。
久しぶりに眼科に行って眼鏡処方という形でこれらのデータを得ることができました。
全ての項目に数値があるわけではなく、私の眼鏡処方箋にはSPHとPDのみが記入されていました。
眼鏡処方の料金は2,010円でした。
注文
注文時に難しいところはありません。普通のオンラインショップと同じですし、住所も日本語入力でOKです。
眼鏡処方箋でCYLとAXISは空欄でしたから、注文時の入力は「CYL: -0.00」「AXIS: 0」でOKでした。
Anti Blue Light(ブルーライトカット)とAnti-Glare(ノングレア)がそれぞれ$10のオプションになっています。
効果も見え方の違いもわからないですが、私は両方ONにしました。
配送方法が2種類あり、Standard(10~15日)$8、Expedited(5~10日)$19。
レンズ: $59
Anti Blue Light: $10
Anti-Glare: $10
送料: $19
合計: $98
支払いはPayPalとクレジットカードに対応しており、私はPayPalで支払って日本円で13,931円でした。まだまだ円安を感じますね。
私はExpedited(5~10日)にして、3月2日注文→3月7日発送メール→3月14日に届きました。個人に合わせたレンズを作る時間がかかりますし、中国からの発送なので届くまでの時間もかかります。
通常であれば注文して約3日で発送らしいですが、PSVR2発売直後ということで遅れが出ていたようですね。
良かったところ
クリアな映像
メガネ処方をしてもらった直後であり、今の自分に最適なレンズですから『VR Rock』越しの映像品質は満足です。裸眼よりも古いメガネよりも良いです。
スイートスポットはメガネと同じくらいですね。
裸眼の時はやたらと狭く感じられましたけど、メガネに変えたらそれなりに広く感じるようになっていました。
メガネよりもレンズが大きいですから、フレームが気にならなくてスッキリ感があるのも良いところです。
普段はメガネをかけない人に最適
私は普段メガネをかけないです。PSVR2をプレイする時か運転する時だけメガネをかけます。PSVR2をプレイする時も汗をかくゲームの時は裸眼でやります。
メガネ装着時のプレイ自体は大きな問題は感じず、映像も裸眼よりキレイです。
ただ、PSVR2をプレイする時にメガネをかけてからヘッドセット被るのが微妙な手間ですし、ゴーグルを大きく開いてからじゃないと被る時にメガネを叩きます。ヘッドセットを取る時も気を抜いているとメガネを持っていかれます。
PSVR2を使いまくっている人としては、やっぱり一手間多いのは地味に嫌な負担でした。
『VR Rock』にしてからはメガネの手間が全て消えて、裸眼と同じプレイ感になりました。
今までは裸眼とメガネでIPDやアイトラッキングの調整も変更する必要があると感じていましたから、『VR Rock』での設定に統一できたのも良かったです。
「普段はメガネをかけない人」にこそ最適なアイテムかと思いました。
コンタクトレンズも同様で、VRゲームの時だけコンタクトレンズを使うのはメガネよりも不便そうです。
映像系作品も自分の目に最適化されたメガネいらずのPSVR2のシネマティックモードが良い感じになります。
アイトラッキングも問題ナシ
アイトラッキングカメラの精度に影響はまったく感じません。
『Rez Infinite』のアイトラッキングエイムが問題なくできました。
完璧な遮光性
裸眼と同じ感覚ですから、PSVR2の優れている部分である遮光性も活かせます。
メガネはツルの形状によっては、そこから微妙な光が入りますから、完璧な遮光性を実現するためには、裸眼や『VR Rock』にしたほうが良いです。
振っても落ちない
初代PSVRの時は磁石だったらしく、激しく動くと外れてしまったようです。PSVR2版はカチッと固定されており、本気で振っても落ちません。この点は完璧です。
逆に取り外しはどうか?こっちの方が重要になってきます。
取り外しも非常に簡単でした。カチッと引っかかっているわけでなく、ヌルッと奥まで押し込んでいるだけですから、引っ張るとスッと驚くほど簡単に取れます。思いっきり振っても取れず、引っ張るとスッと取れる絶妙な加減になっていました。
何かが欠けたりする心配はないですが、何十回も着脱すると緩くなるかもしれないという不安はあります。1年以上使ってみないとわからないところです。
汗だくでも大丈夫
『Pistol Whip(ピストルウィップ)』のHARDを連続でプレイして汗だくになっても、レンズの曇りはほとんど感じられず良好でした。自分のメガネよりも曇らないですね。
着脱も簡単ですから『VR Rock』を取り外して拭くのも簡単です。
気になったところ
出っ張り
『VR Rock』を装着するとレンズが7mm出っ張ります。
私はゴーグルをなるべく近づけますから、『VR Rock』が眉毛のあたりや鼻に触れている感覚はあります。
それが痛かったり不快だったり気になるわけではありませんから、問題視するほどではありません。ゴーグルを限界まで近づけますからヘッドセットの前が下がってくると鼻に乗る感覚は多少あります。
メガネの鼻パッドやツルの方が接触感は強いですし、そもそもメガネはVRゴーグルと目の間の隙間が必要ですし、接触の傷も気を遣うところですからね。メガネより便利な『VR Rock』に変えて「気になるなぁ」とはならないです。目の周りのスッキリ感は『VR Rock』の方が良いです。
裸眼やコンタクトレンズから『VR Rock』に変える人は事情が違います。
『VR Rock』の厚さが半分になったら買い替えるかと言われれば、その必要性はまったく感じていません。
私は問題を感じるレベルではありませんが、鼻筋が大きくてIPDが狭い人は気になる可能性はあります。
反射
アンチグレアですが、真っ暗な画面に1点の強い光がある場面では『VR Rock』にそれが反射しているのがわかります。
↑こういう画面ですと、ぼんやり緑の光が小さく『VR Rock』に映るのがわかります。
ゲームプレイ中に気になることはほぼないですから、問題は感じていません。
とは言え、真っ黒な背景に強い光が出ている画面は反射が出やすく『VR Rock』としては苦手な絵と言えます。
色味は裸眼とまったく変わらない印象でした。
片目だけ『VR Rock』を入れて見比べてみても同じという印象です。
アンチグレアの効果が強いとは思いませんが、色味が変わるわけではないですから、どちらかと言えばアンチグレアを入れた方が良いんじゃないでしょうか。アンチグレアなしで反射が気になった時に後悔しますからね。アンチグレアを入れたうえでの反射なら、これ以上はどうしようもないですから諦めもつきます。
良好
普段は裸眼、そしてPSVR2も裸眼感覚で使えるのが最高です。
装着感も画質も大きな問題は感じず、PSVR2を使いまくっている私としては良い買い物になりました。
唯一の不安は、1年以上使って着脱を繰り返してもユルユルにならないかどうかですね。
満足しておりますが、比較用にWIDMOvrの『PlayStation VR2 Prescription Lens Adapters』も注文してみました。
PlayStation VR2 Prescription Lens Adapters | WIDMOvr
WIDMOvrの『PlayStation VR2 Prescription Lens Adapters』が届いたら比較記事をアップする予定です。
コメント
国産のVRレンズの「眼鏡ショップ アイ」のレンズが気になってるのですが、もし余裕があればそちらも比較レビューしていただけたら幸いです。
どこのレンズが一番いいのか、より良いVR体験のために欲しいけどなかなか手が出しづらくて…