2022年6月13日2時から配信された『Xbox & Bethesda Games Showcase』のまとめ。
青文字はPS5でプレイ可能なタイトル。
- Redfall
- Hollow Knight: Silksong
- High On Life
- League of Legends ※PCのみ
- VALORANT ※PCのみ
- A Plague Tale: Requiem ※PS5
- Forza Motor Sport
- Microsoft Flight Simulator
- Overwatch 2 ※PS4/PS5
- Ara: History Untold
- The Elder Scrolls Online: High Isle ※PS4/PS5
- Fallout 76: The Pitt ※PS4
- Forza Horizon 5
- Ark II
- Scorn
- Flintlock: The Siege of Dawn ※PS4/PS5
- Minecraft Legends ※PS4/PS5
- Loghtyear Frontier
- Gunfire Reborn ※PS4
- The Last Case of Benedict Fox
- As Dusk Falls
- Naraka: Bladepoint
- Pentiment
- Grounded
- Ereban: Shadow Legacy
- Diablo IV ※PS4/PS5
- Sea of Thieves
- Ravenlok
- Cocoon
- Wo long: Fallen Dynasty ※PS4/PS5
- ペルソナ3 ポータブル ※PS5
- ペルソナ4 ザ・ゴールデン ※PS5
- ペルソナ5 ザ・ロイヤル ※PS4/PS5
- (小島秀夫監督のコメント)
- Starfield
タイトル数は多かったけど盛り上がりに欠けた
『Summer Game Fest: Official Livestream 2022』と同じで、ボリュームはあったけどサプライズは弱めで盛り上がりに欠けた印象。
新発表タイトルでは三国志が舞台の『仁王』っぽい『Wo long: Fallen Dynasty』が注目どころです。Wo Longとは臥龍を意味しており、諸葛亮の二つ名です。
元SIEで『Bloodborne』のプロデューサーでもあった山際眞晃氏がプロデューサーを務めているようです。
PS4版とPS5版も含むマルチタイトル。プレスリリースを受け取ったGematsuによると、プレスリリースが6月14日付になっているとの事。これは『スカーレットネクサス』の状況と似ており、マルチタイトルである事を1~2日は隠す戦略だったのかもしれないという。Gematsuは気付かず発表しちゃって後で日付に気付いたらしい。間違いがあるとしたらGematsuじゃなくて、プレスリリースを出す側が14日に出さなきゃいけないのを13日に出しちゃったのかと思うけど。
日本枠での配信もあり、チャットが一番盛り上がったのは『ペルソナ』の移植でした。そこで初めてチャットがワーッと勢いよく流れて、やっぱり和ゲーへの反応は別格だなと思いました。
『ペルソナ』3本はPS5とSteamでもリリースされるようです。
小島秀夫監督も出演しましたがゲームの発表はなく、「少し時間はかかるかもしれませんが」という事ですから、まだまだ時間はかかるようです。
話の内容からして、Stadiaでキャンセルされたクラウドを活用したプロジェクトっぽい。
「Stadiaの開発部門閉鎖により小島秀夫監督の新作ゲームを含む数十のプロジェクトが中断された」という報道 – GIGAZINE
『ペルソナ』の移植と小島秀雄監督の出演は情報漏れがありましたから、本番での驚きは弱くなったところはある。情報漏れで話題になったのはこの2つくらいでしたけど、リーカーからすれば他に漏らして湧くようなネタがなかったのかもしれないと思う。
そもそも古いゲームの移植とプロジェクトスタートの報告ですから、ネタとしては弱いですけど。
終盤に『Wo long: Fallen Dynasty』→『ペルソナ』→『小島秀夫監督』と日本勢が続きましたけど、それまでは深夜2時に見るのは辛い内容でしたね。『Summer Game Fest: Official Livestream 2022』と同様に「似たようなゲーム」「ザ・アメリカというデザイン」「アップデート」が多かった。特に日本では受けにくいでしょう。日本市場でプレイステーションにプレッシャーをかけるには至らなかった印象。ジム・ライアンを煽ってほしかったところではありました。
日本勢の前では『Diablo IV』が2023年に発売されるというところが一番盛り上がったかと思う。これはPS4/PS5を含むマルチタイトルでもあり、XboxGamePassにも非対応。
『Summer Game Fest: Official Livestream 2022』と同様に、1年以内に発売する見込みのあるタイトルを発表したのは良かったです。小島監督のところはそのコンセプトがブレましたが。
発売時期が遠くないわりにムービー中心のトレーラーを見せられてもつまらないです。ダイジェストでパパッと見せるのも同様。『Wo long: Fallen Dynasty』もゲームプレイ部分が見たかった。『Starfield』みたいにゲームプレイをじっくり見せてくれると前のめりになりますし、どういうゲームなのかという部分が一番わかりやすい。
今回の『Xbox & Bethesda Games Showcase』、点数をつけるなら65点。『Summer Game Fest: Official Livestream 2022』と同じくらいという印象。
このまま今年の夏はガツンッ!とくる発表はなさそうか。
13日(北米時間)は北米で新しいPS Plusのサービス開始。日本とは違うラインナップが気になるところ。日本時間13日13時にニューヨークは13日0時を迎えます。
14日7時からは『カプコンショーケース』。バイオハザードシリーズのPS5版アップグレードが即配信されるかどうか気になるところ。
ゲームイベントのポイント
『State of Play』『Summer Game Fest: Official Livestream 2022』『Xbox & Bethesda Games Showcase』を見て、どれも物足りなかった。
どうすればいいのか考えた時に、ゲームイベントで大事なのは3点。「ビッグタイトルの発表」「ゲームの楽しさを伝える」「体験」かと思った。
盛り上げるという意味では「観客のリアクション」もあるけど、コロナ禍でやれなかったのは仕方ない。オンラインでやるならリアクターと呼ばれる人を使ってみる手もあったかもしれない。
「ビッグタイトルの発表」は言うまでもない。「モンハン新作!」とかあれば、それだけで日本のユーザーは湧く。でもそういうタイトルは中々ないものです。
となると大事なのは「ゲームの楽しさを伝える」こと。視聴者がプレイしている感覚になれるように実際のゲームプレイ映像を使って伝える。Nintendo Directはこういうやり方が上手い印象。ビッグタイトルでなくても、引き込まれる見せ方。
『State of Play』『Summer Game Fest: Official Livestream 2022』『Xbox & Bethesda Games Showcase』でも、一部のタイトルはゲームプレイ映像が中心で引き込まれるものはあったけど、多くは「ただのスキップできないCM」だった。ゲームなのにゲームプレイの感覚を伝える気なんてサラサラないというもの。
グラフィックも頭打ちとまでは言わないが、進化がわかりやすいほどの差を感じにくい。しかも配信映像ですから、実機とは違ってショボく見える。だからそんなところを推して見せても響かない。
大昔ならムービーでも「すげぇ」ってなっただろうけど、今はそんなところに感激しない。キャラクターに個性がなく、グラフィックもいくつかのパターンで似たようものが多いし、「有象無象」という言葉がピッタリのトレーラーばかり。
ビッグタイトルでもないゲームが、こんな見せ方で心に刺さる事なんてない。
お手本はE3 2015の『Horizon Zero Dawn』。誰も知らない新規IPだったが、第一報で一気に引き込んだ。「やってみたい!」と思わせる力があり、セールス的にも大成功を収めた。
これが新規IPの第一報のトレーラーとして史上最高だと思っています。
大半がスキップできないCMという退屈な時間を与えてくれたわけですが、その場合は『Metal Hellsinger』のように即体験版で体験させるやり方が良い。カタログを見たうえで、すぐ体験できる。
コンテンツが溢れる今の時代に、スキップできないCMで見た有象無象のものなんてすぐ記憶から消えて意味がない。ふんわりしたイメージCMが通用するのは昔の話だと思う。Summer Game Fest期間中に多くのゲームが紹介されましたが、多くのタイトルが既に記憶から消えているでしょう。
体験に変わると別次元であり、『Summer Game Fest: Official Livestream 2022』の中では実際に体験した『Metal Hellsinger』は印象強く残っている。
ただ、未だにこんなつまらない見せ方をしているようでは、今後も変わらないと思う。「モンハン新作!」とか、そういう大きな発表だけに湧くという状況を変えるのは難しそうだ。
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